プレミアリーグ

プレミアリーグ負傷選手への給与支出額トップ5クラブ

写真:Getty Images

世界で最も人気が高いプロサッカーリーグであり、世界で最もテレビ中継の視聴者が多いスポーツリーグといわれているプレミアリーグ。世界中の一流サッカー選手が集い、人気と共に経済規模も年々成長しており、欧州主要リーグの中でも圧倒的な売上高を誇っている。

そんな世界中のサッカーファンを虜にするプレミアリーグのビッグクラブにとって、選手補強は成功の鍵となる重要な要素だ。上位争いに食い込むために数億ポンドもの資金を投入してチームを構築しようとするが、何度も失敗を繰り返している。その主な原因の一つが、選手が負傷により戦線離脱すること。これを完全に防ぐことは不可能だが、治療室に座り続ける選手に多額の投資をしたいクラブなど存在しないだろう。

負傷選手達に最も多額の給与を支払っているクラブはどこなのだろうか?ここでは、昨2023/24シーズン開幕以降(2024/25シーズン11月時点)のプレミアリーグ各クラブの負傷選手への給与支出額トップ5クラブを紹介する。


ガブリエウ・ジェズス 写真:Getty Images

5位:アーセナル

負傷者数:13人
負傷選手への給与支出額:24,522,857ポンド(約47億5,845万円)

ここ数シーズン、アーセナルがマンチェスター・シティを打倒できなかった原因が負傷者にあるというのは少し大げさかもしれないが、アーセナルのミケル・アルテタ監督にとって、多くの主力選手が期待通りの活躍をできる状態にないことが大きな痛手だったのは間違いないだろう。

昨2023/24シーズンの守備の要として期待されていたDFユリエン・ティンバーは、前十字靭帯の負傷によりデビューシーズンが台無しになった。FWガブリエウ・ジェズスも膝の負傷の手術と鼠蹊部の負傷で欠場を余儀なくされていた。日本代表のDF冨安健洋もふくらはぎの負傷で10試合を欠場していた。


キーラン・トリッピアー 写真:Getty Images

4位:ニューカッスル・ユナイテッド

負傷者数:21人
負傷選手への給与支出額:26,958,429ポンド(約52億3,098万円)

ニューカッスル・ユナイテッドは2021年10月、サウジアラビアの政府系ファンドである公共投資基金(PIF)を中心としたコンソーシアムに買収された。これにより豊富な資金力を手に入れ、選手への給与支出が大幅に増加。しかし、2023年8月から2024年11月14日までの間に、トップチームの主力選手が21件もの負傷に見舞われている。これはプレミアリーグ全体でも最多となっている。

その結果、高額な給与にもかかわらず、選手たちはピッチ上でその投資に見合う成果を十分に発揮できていない状況が続いている。むしろ、多くの主力選手が負傷で戦線を離脱し、控え選手たちが出場機会が増えるという皮肉な結果となっている。

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名前:Mount

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欧州某国在住、ライター、編集者

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