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有料販売も…Jリーグ移籍情報アカウントに賛否!情報入手経路も明らかに

Jリーグ 写真:Getty Images

 12月8日、明治安田J1リーグ第38節が行われ、首位のヴィッセル神戸はホーム(ノエビアスタジアム神戸)で湘南ベルマーレに3-0で快勝し、リーグ2連覇と天皇杯との2冠を達成。2024シーズンのJリーグはJ2、J3を含め全日程を終了した。

 これからオフシーズンに途中するが、この時期に加熱するのが各クラブの移籍情報の報道だ。近年、SNSでは表に出ていない情報を発信するアカウントも多く存在し、自身の有料noteで情報を販売するケースも見られる。選手がそれらに反応を示すこともあるが、それらの発信者達に対し、ファン・サポーターからは賛否両論の声が挙がっている。

 サッカージャーナリストとして活動する竹中玲於奈氏は、自身の有料noteで移籍情報を販売。これについては「レオナノート最高だな」「やっぱ精度高いな」と肯定的なコメントがある一方で「現状フットボールを盛り上げると言うより、金稼ぎの道具にしてるようにしか見えないので購入するという選択肢すらない」と、多数ではないものの否定的なコメントも挙がっている。

 同氏以外にも、スポーツニッポン社の記者である垣内一之氏や浦和レッズ関連を中心に移籍情報などを発信するMarco Molla氏をはじめ、移籍情報を発信するアカウントの数は年々増え続けている。Marco氏に関しては、FW二田理央が浦和に加入すると投稿した際、同クラブDF宇賀神友弥が「嘘なのかほんとなのかわからないけど、所属してる選手も知らない情報を持ってるこの人は誰なんだ? あのーあなた誰ですか?」と、反応したこともあった。

 こうしたアカウントの存在については「移籍情報を垂れ流すマルコみたいな奴に断固たる処置を取らないクラブに不信感がある。法的処置が難しくとも警告くらいはできるでしょう。裏ではしてるのかも知れないけど、現状野放しにしか見えないのは良くない。こんなクラブが交渉相手だったら、自分が当事者なら不信感を抱くよ。マイナスしかない」と、クラブの責任を追及する声も挙がっている。

 では、どのようにクラブの内部情報が外部に漏れているのか。某クラブに所属する現役Jリーガーを含む複数の関係者に話を聞いたところ、クラブ内部の人間が情報を漏らしていることが多いとのこと。また、各クラブを担当するいわゆる番記者同士で情報交換をするケースや、選手の代理人、マネジメント会社などから情報が漏れることもあるという。クラブ関係者や代理人などは、選手に関する情報を外部に流出させてはならない契約を結んでいるはずだが、親交の深い記者などに漏らしてしまうケースもあるようだ。

 2020年にアルビレックス新潟シンガポールの代表取締役及び取締役を退任した是永大輔氏(現アルビレックス新潟シンガポール代表取締役)は、2020年8月にSNSで「選手の移籍情報が公になることで交渉が破談になるケースもある」と、情報の漏洩を問題視していた。

 記者である竹中氏や垣内氏を除く多くの情報発信者は、皆匿名だ。それらを全く信用しない者もいれば、エンタメとして楽しむ者もいて、ファン・サポーターの中でも意見が分かれている。今後、クラブやリーグが公式な見解を示すことはあるのだろうか。