中国スーパーリーグ(CSL)の強豪チームが、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)で厳しい現実に直面している。山東泰山は、12月4日に行われたJ1の川崎フロンターレとのアウェイ戦で0-4の大敗。上海申花も、韓国の蔚山現代にホームで1-2で敗れた。これにより両チームとも予選突破の可能性が著しく低下した。
山東泰山は川崎との試合で終始ペースを握られ、無力感が漂う展開となった。川崎はFWマルシーニョ、MF山本悠樹、DFジェジエウなどのゴールで勝利を収め、勝ち点12に到達し4位に浮上。一方、山東泰山はFWゼカがポスト直撃のシュートを放ったが、ほとんど決定機も訪れない後味の悪い試合結果となった。
上海申花の試合も不振が目立った。対戦相手の蔚山はこれまでACLEでは5連敗中であったため、勝利が予想されたが、逆に蔚山がアウェイで初勝利を挙げた。上海申花は国内リーグでは堅守が売りだったものの、ACLEでは守備の脆さが露呈。6試合で9失点を喫し、唯一無失点に抑えたのは10月23日のホームの川崎戦(2-0)のみとなっている。
現在、CSL勢で次のラウンド進出圏内にいるのは元横浜F・マリノスの指揮官ケヴィン・マスカット監督が率いる上海海港のみで、7位に位置している。山東泰山と上海申花はそれぞれ9位と10位に沈み、8位以内に入ることが求められるグループステージ突破は簡単ではない状況だ。残り2試合での巻き返しも期待されるが、CSLの強豪がアジアの舞台で結果を出すのは、そう簡単ではないのかもしれない。
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