川崎フロンターレは10月16日、鬼木達監督が契約満了に伴い今季終了をもって退任すると公式発表。鹿島アントラーズ行きの可能性を巡り、12月に入って情報が錯綜しているが、少なくとも中国行きは実現しないという。
中国『163新聞』は11月24日、同国1部・山東泰山が2024シーズン終了後に監督交代を行うと報道。クラブ幹部が後任候補に鬼木氏、FC東京の指揮官を今季限りで退任するピーター・クラモフスキー氏、元北京国安監督のリカルド・ソアレス氏をリストアップしている可能性もあわせて伝えていた。
しかし中国メディア『今日頭条』は11月25日の時点で「鬼木は山東泰山の監督に就任するつもりはない。すでに鹿島と契約を結んでいる」とリポート。『163新聞』の報道内容を「全くの嘘」と切り捨てるとともに、「鬼木と山東泰山の接触はない。中国クラブが率先して日本人指導者を招へいすることはほとんどない。鹿島に対抗するためのアドバンテージが山東泰山にはない」と伝えている。
鬼木氏の去就を巡っては、11月末時点で鹿島行きがほぼ確実と報じられていたものの、12月はじめに一部で破談の噂が駆け巡っている。ただ中国メディアの報道内容が事実だとすれば、同氏の鹿島行きは既定路線とも考えられるだろう。
今季序盤からJ1で上位争いを繰り広げているものの、ランコ・ポポヴィッチ監督を10月6日に解任した鹿島。無冠のシーズンが続いているだけに、J1、天皇杯のタイトルを獲得するなど川崎に黄金期をもたらした鬼木氏の手腕が試されそうだ。
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