サッカー日本代表「森保ジャパン」は、11月28日発表予定のFIFAランキングでも15位に。MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)、MF伊東純也(スタッド・ランス)らスター選手を擁しているだけに、北中米W杯グループ振り分け前のポット2入りが期待される一方、代表戦の地上波放送の減少やインターネット動画配信サービス『DAZN』の独占配信などによる代表人気低下を指摘する声が湧き起こっている。
「元年俸120円Jリーガー」の安彦考真氏は11月29日にXを更新。「今、サッカー日本代表は、歴代最高レベルの強さを誇っている。そして、結果も出ている」と、森保ジャパンを称えつつも、「にも関わらず、以前ほど注目度も、熱狂度も高まっていない不思議。ジーコジャパン、ザックジャパンの時代なら、この圧倒的な強さがあれば、話題はサッカー日本代表一色だったはず。なぜ?」と自身が抱いている疑問を綴っている。
この安彦氏の投稿には、「地上波がなくりデカい大会以外はDAZNで有料だと、話題にならないですね」「地上波ですね」「ライト層の取り込みができてなかったツケが回ってきたイメージです。 テレビで放映できないのは大きな要因の1つですよね」といった声が。AFCアジアカップやW杯アジア最終予選の一部試合が地上波で放送されない現状に、安彦氏も「テレビ放映がなくなったのは本当に痛いですね…やっぱり国民の熱狂はテレビから生まれますもんね」「ライト層が騒ぎ出すことで、多くの人が熱狂しているように見えますもんね」などと私見を述べている。
Jリーグや欧州サッカーなど、複数のサッカーコンテンツを配信しているDAZNは、2021年にアジアサッカー連盟(AFC)と2028年までの長期契約を締結。日本代表戦はこれまで主に民放やNHKで中継されていたが、DAZNとAFCの大型契約により、W杯最終予選のアウェイゲームをはじめ多くの試合がDAZN独占配信に。三笘のゴール等により、カタールW杯出場を決めたオーストラリア戦の地上波放送がなかったことは記憶に新しい。
またDAZNは「100万回パスをつないでみんなで#(ハッシュタグ)代表戦みようぜ」という企画を実施。Xでのポストが累計100万回を超えたことにより、11月開催のW杯アジア最終予選2試合(対インドネシア代表、中国代表)の「Fan Zone」が無料開放された。しかし、出演者が左隅にワイプして出続ける仕様や、芸能人によるトークがメインの番組構成を巡り、苦情が殺到。DAZNの無料配信に対する感謝の声もあるが、DAZNの放送形態が代表人気に与える影響も議論の対象になっていた。
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