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W杯で日本代表と対戦?FC東京・野澤大志ブランドンに米国代表招集論「スタメン入りも」

野澤大志ブランドン 写真:Getty Images

 11月28日発表予定のFIFAランキングで15位をキープする見込みのサッカー日本代表「森保ジャパン」。今月もFIFAワールドカップ北中米大会の開催国であるアメリカ代表を上回るが、A代表招集歴のないDFチェイス・アンリ(VfBシュツットガルト)にくわえて、GK野澤大志ブランドン(FC東京)もアメリカ代表候補に。海外で同選手の招集論が湧き起こっている。

 アメリカ人の父と日本人の母を持つ野澤は、2017年からコンスタントに年代別の日本代表でプレー。2024年1月1日の国際親善試合タイ戦でA代表に初めて招集されたほか、その後のAFCアジアカップでもGK鈴木彩艶(パルマ)、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)とともにA代表のメンバーに選出されたが、出場機会はなし。その後は、U23日本代表の一員としてパリ五輪へ参戦も、ピッチに立つことはなかった。

 A代表の公式戦でプレーしていないだけに、アメリカA代表を選択することも可能である野澤。アメリカサッカー情報を専門に扱う『アメリカン・フッティー』は、11月25日に「アメリカ代表のGK陣の選手層は薄い」とした上で、「マウリシオ・ポチェッティーノ監督にとって、野澤は最大のターゲットのひとりになるはずだ。アメリカ代表を選択すれば、スタメン入りの可能性もある」と指摘している。

 アメリカ代表のGK陣では、マット・ターナー(クリスタル・パレス)が正守護神を務めており、ザック・ステッフェン(コロラド・ラピッズ)、パトリック・シュルテ(コロンバス・クルー)がバックアッパーに。バルセロナ下部組織所属で18歳のディエゴ・コッヘンも、2024年11月のジャマイカ戦でA代表に招集されている。

 一方、カタールメディア『ビーイン・スポーツ』が11月11日に伝えたところによると、ポチェッティーノ監督は「名前は挙げたくないが、招集を望んでいるかどうか確かめる必要がある」「説得する必要はない」などと、チェイス・アンリをはじめ二重国籍を有する選手を招集する可能性に言及したという。

 なお北中米W杯本大会では、アメリカ代表のポット1入りはすでに決定。ポット2,3入りが濃厚な日本とグループステージで対戦する可能性もあるだけに、A代表の選択を巡るチェイス・アンリや野澤の決断は両国代表の行方を左右するかもしれない。