2022シーズンにJ2を制し、昨2023シーズンは6シーズンぶりにJ1を戦ったアルビレックス新潟。結果は10位と一桁順位には届かなかったが、第26節以降は9戦負けなしでシーズンを終え確かな手ごたえを得た1年だったと言えよう。しかし、今季は終盤に向かうにつれ大量失点で敗れるゲームが増え、現在降格圏と勝ち点5差の16位に沈んでいる。
一方、YBCルヴァンカップでは順調に勝ち進み、残念ながら決勝で名古屋グランパスにPK戦の末敗れたものの、タイトル獲得に肉薄するシーズンにもなっている。それだけに今季はまず残留を確定させることが前提になるが、来季こそタイトルをと願うファンやサポーターは数多くいることだろう。
そのためには冬にさらなる戦力アップを図る必要もあるが、中でも注目したいのが他クラブへ期限付き移籍し活躍する選手たちの去就だ。長く新潟を離れている選手もいるが、移籍先で確かな実績を挙げ、新潟に戻ればすぐにでも主力として活躍を期待できる選手も多くいる。ここでは、そんな新潟の即戦力候補として帰還が待たれる、他クラブへ期限付き移籍中の選手を3名紹介していく。
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矢村健(藤枝MYFC)
2023シーズンよりJ2藤枝MYFCへ期限付き移籍中のFW矢村健。所属元である新潟でも、2020シーズン以降は途中出場が多いながらも一定の出場機会を得てゴールも決めており、藤枝加入後はさらに出場機会が増えたことで得点力に一層磨きがかかった。昨季の前半戦は途中出場も多かったが、それでも38試合に出場し9ゴールをマーク。今季は開幕からスタメン出場を果たし、ここまで37試合で16ゴールとJ2でも屈指の点取り屋として他クラブの脅威となっている。
背後へ抜け出す動きやワンタッチで相手を剥がす技術面はもちろん、なにより魅力なのはゴールへの貪欲な姿勢。難しい体勢や角度のない位置からでもシュートを放ち決めきる力があり、こぼれ球への反応も速くゴールの量産につながっている。第18節のヴァンフォーレ甲府戦では前半開始早々に直接フリーキックでもゴールを奪っており、こと得点に関しては総合的にハイレベルな能力を見せている。
現在の新潟には、今季10得点を挙げているFW谷口海斗を筆頭に昨夏加入したFW長倉幹樹や開幕前の冬に加入したFW小野裕二と実力者を揃えているが、彼らと比較しても矢村の活躍ぶりと得点能力は一切見劣りしない。新シーズンに向け、チームの得点力アップのためにも帰還が求められる選手であることは間違いない。
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