松井蓮之(ベガルタ仙台)
昨シーズンは5月に当時J2の町田ゼルビアへ期限付き移籍し、17試合に出場して町田のJ1初昇格とJ2初優勝に貢献したMF松井蓮之。今季は川崎へ復帰していたが、間もなくベガルタ仙台への期限付き移籍が発表された。仙台加入後はすぐに出場機会を掴み、ここまで30試合に出場。昨年同様1ゴール1アシストと数字も挙げて、プレーオフ進出を目指し現在7位につけるチームで活躍している。
運動量とボール奪取力に優れ、中央のみならずサイドにゴール前と広範囲に顔を出してチャンスを作り出す能力が売り。川崎にはMF河原創やMF橘田健人など比較対象となる選手も複数いるが、J2での活躍ぶりから十分競えるまでに成長を見せていると言えよう。残念ながら現在所属する仙台は前節ロアッソ熊本に敗れたことでプレーオフ圏外へと出てしまったが、まだ上との勝ち点差は詰まっており次節は5位モンテディオ山形と6位ジェフユナイテッド千葉が直接対決となるため自チームが勝てば山形と千葉の結果にかかわらずJ1昇格プレーオフ進出の権利を得られる。2年連続で所属クラブをJ1昇格へと導く存在となれるか、重要な局面での活躍によって所属元である川崎に改めて自身の価値を示したい。
松長根悠仁(福島ユナイテッド)
2022年、ともにトップ昇格が内定したMF大関友翔と同様、今季は福島ユナイテッドへ期限付き移籍中のDF松長根悠仁。ルーキーイヤーの昨季リーグ戦は2試合の出場に留まったが、今季福島ではここまで25試合に出場。多くの出場機会を得て成長を見せている。
守備での貢献はもちろん、チャンスと見るやゴール前まで顔を出すなど攻撃参加も積極的。第11節のいわてグルージャ盛岡戦ではゴールも挙げて大勝に貢献している。川崎は今季DF高井幸大が急成長を遂げ、またDF佐々木旭やDF三浦颯太といった他の若手もそれぞれ出場機会を得て活躍を見せている。それだけに、松永根の成長ぶりは来季以降さらに守備陣のレベルアップを図るうえで実に頼もしい。もちろん、現在川崎で右サイドバックを務めることの多いDFファンウェルメスケルケン際は海外での経験も豊富でありポジション奪取は容易でないだろう。しかし、今季J3で見せる活躍はそんな実力者のポジションを脅かせる期待を抱かせるもの。チーム内の競争を活性化させる意味でも、来季は再び川崎で戦う姿を見たいものだ。
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