Jリーグ 名古屋グランパス

名古屋に1.4億円?森下龍矢がワルシャワ完全移籍へ「不安定だったが…」

森下龍矢 写真:Getty Images

 日本代表招集歴のあるDF森下龍矢は、現在名古屋グランパスからポーランド1部レギア・ワルシャワへ期限付き移籍中。攻撃的MFとしてプレーする中、10月18日開催のリーグ戦で今季3ゴール目を挙げているが、ここに来て完全移籍移行の可能性が報じられている。

 現在27歳の同選手は、2021シーズンから在籍している名古屋で主にサイドバックとして活躍。2023年に日本代表デビューを飾ると、同年12月に名古屋からワルシャワへ1年間の期限付き移籍により加入している。

 海外挑戦1年目の2023/24シーズンからリーグ戦8試合でスタメンに名を連ねるなど、出場機会を確保している森下。今季もここまで公式戦18試合の出場で3ゴール5アシストをマークするなど、攻撃陣ひ必要不可欠な存在であることをアピール。18日開催のポーランド1部リーグ第12節レヒア・グダニスク戦では、後半13分に右足のシュートからゴールネットを揺らした。

 ワルシャワへの期限付き移籍期間が2024年12月までである森下だが、ポーランドメディア『transfery』は9月17日に「去就不透明」とリポート。「名古屋との交渉で、買い取りオプションの行使期限を巡り、やや対立した。我々は12月20日まで期限を設けるように求めたが、名古屋はこれを拒否した」というワルシャワ幹部の発言もあわせて伝えていた。

 しかし同メディアは10月20日になって「ワルシャワは森下の買い取りオプション行使を決断した」とリポート。「不必要なリスクを負いたくなかったので、当初はレンタルで獲得した。彼のパフォーマンスは不安定だったが、今季は順調な滑り出しを見せている。現監督のもと、攻撃的な役割に替わった」と、ワルシャワ移籍後の日本人選手の出来にも触れている。

 またワルシャワのゴンサロ・フェイオ監督は、森下の去就に言及。「私は特定の選手を取り上げることはほとんどしないが」と前置きした上で、以下のように同選手を絶賛している。

 「(レヒア・グダニスク戦で)彼は素晴らしいパフォーマンスを発揮した。彼の買い取りオプション行使に私が関与しているのであれば、これからも彼と一緒にいたいと思っている。とても誠実であり、このクラブの戦術だけでなく文化も学んでいるからね」

 クラブ間交渉における不安も報じられていたが、現監督から高い評価を受けている森下。現地で買い取りオプションの設定額が80〜90万ユーロ(1億3000万円〜1億4000万円)と報じられているだけに、完全移籍移行の場合は名古屋、ワルシャワ、選手サイドと全関係者が恩恵を受ける可能性が高いと考えられる。