Jリーグ 町田ゼルビア

札幌戦VAR判定巡り…ABEMA投稿に批判が「町田のオーナー企業」と情報追加も

菅大輝 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグ第31節の町田ゼルビア対北海道コンサドーレ札幌が、9月21日に町田GIONスタジアムで開催。スコアレスドローという結果に終わったが、試合終盤の町田所属MF相馬勇紀と札幌所属MF菅大輝が関与したプレーが話題に。インターネット放送局『ABEMA』のSNN投稿に批判が相次いでいるほか、試合全体を通じた山下良美主審のレフェリングも議論の対象となっている。

 ファン・サポーターから注目を集めているのは、0-0で迎えた後半アディショナルタイム90+9分のシーン。町田は左サイドの敵陣深い位置から相馬が縦へ突破。ゴール前へクロスを上げた瞬間、ボールはペナルティエリア内にいた菅に当たってゴールラインを割った。

 ただ町田側は菅にハンドがあったとアピール。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)が介入すると、山下主審は同選手のハンドをとらず、町田のコーナーキックで試合を再開させた。

 「アベマサッカー」の公式Xアカウントでは、当該シーンを「試合終了間際に“疑惑の判定“!?」とリポート。インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像をアップした上で「PA内で相馬勇紀 が放ったボールが菅大輝の手に当たる… ハンドの判定は無く、PK獲得ならず!」と投稿している。

 しかし、この投稿にはXのコミュニティーノートで「閲覧したユーザーが他のユーザーにとって役立つと思う背景情報を追加しました」として、「⼿や腕にボールがあたったとしても、競技者の⼿や腕にボールが触れることのすべてが、反則にはならない」という競技規則改定の紹介が。「VARでチェックを行った上で「ノーファール」なので、「疑惑の判定」ではありません。またABEMAは町田ゼルビアのオーナー企業です。傘下のチームに対するジャッジについて言及することは、Jリーグ放送の一部を担うメディアとして公平性の観点で注意しなければなりません」と指摘されているほか、「疑惑の判定ではない」「アベマさん、これは良くないですよ」といった声が多数寄せられている。

 一方、この一戦では山下主審のレフェリングも批判の対象に。札幌所属DF中村桐耶が2度町田所属選手との接触で倒れた場面でカードを提示しなかっただけに、「山下主審の判定基準はおかしい」「試合通じて山下主審のジャッジは見ていて不満」などと厳しい声が相次いでいる。