Jリーグ

夏の補強で戦力アップに成功したJ2クラブ3選【2024】

モンテディオ山形 写真:Getty Images

モンテディオ山形:10位(10勝6分11敗)

新加入選手

  • FWディサロ燦シルヴァーノ(湘南ベルマーレより完全移籍)
  • MF土居聖真(鹿島アントラーズより完全移籍)
  • DF城和隼颯(ザスパ群馬より完全移籍)

今季開幕前、MFチアゴ・アウベスやDF野田裕喜ら複数の主力選手がチームを離れた一方で、MF氣田亮真やMF坂本亘基などJ2で確かな実績を持つ即戦力を数多く迎えていたモンテディオ山形。2シーズン連続でプレーオフへ進出したクラブとしての経験や自信を持って、今季は開幕からスタートダッシュを期待されたが第3節から3連敗。5月にも3連敗があるなど、なかなか順位が上がらず現状はプレーオフ圏外の10位につけている。

そんな山形は昨年と同様終盤ブーストを掛けて上位争いに加わっていくため、この夏即戦力の補強に成功している。まず、J2全体で見ても目玉補強の1つとなったMF土居聖真の獲得が挙げられる。土居は2011年のプロ入りからこれまで鹿島ひと筋、長きにわたって攻撃の中心選手として活躍してきた。山形へ加入後はここまで3試合に出場し2ゴールと早くもその能力を発揮しており、ますます期待を寄せられていることは間違いない。また、同じく攻撃陣では湘南ベルマーレからFWディサロ燦シルヴァーノも獲得。ディサロは2022シーズンにも1度清水エスパルスから期限付きで在籍しており、その際は17試合で8ゴールを挙げる活躍で山形のプレーオフ進出に大きく貢献している。完全移籍で2シーズンぶりに帰ってきた今回も、第27節V・ファーレン長崎戦で早速ゴールを挙げており、こちらもチームに飛躍をもたらす存在となりそうだ。また、今季ザスパ群馬でキャプテンを務めていたDF城和隼颯も獲得し、守備陣の底上げにも抜かりはない。

冬の補強時に活躍が期待できる戦力を多く獲得しながらも昨季と同様序盤戦で躓いてしまったことは悔やまれる。しかし、今季も再浮上が可能な位置につけており、プレーオフ圏入りに向け夏の補強も万全を期すものとなった。戦力アップを経て、上位勢と比較しても引けを取らない攻撃陣がどこまでチームを引き上げられるか。今季も終盤戦でドラマを生むのは山形になるかもしれない。

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名前大島俊亮
趣味:サッカー観戦、ゲーム(スポーツ、シミュレーション、アクションなど)
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