シント=トロイデンVV(STVV)は今月17日開催のベルギー1部リーグ第4節で引き分け。パリ五輪U23日本代表GK小久保玲央ブライアンが新天地デビューを飾っているが、現地ではクリスティアン・ラタンツィオ新監督によるGKの起用法が議論の対象となっているようだ。
小久保、MF藤田譲瑠チマ、MF山本理仁をU23日本代表招集により欠いていたこともあり、リーグ戦開幕から3連敗と厳しいスタートとなったSTVV。現地ではラタンツィオ監督の解任報道が熱を帯びているほか、前線の補強が進まないことを受けて、立石敬之CEO(最高経営責任者)をはじめ日本人幹部への批判も湧き起こっている。
そんな中で迎えた第4節のデンデル戦では、3戦連続フル出場のGKジョー・コッペンズに替わり、小久保がDF谷口彰悟、藤田、山本、DF小川諒也、MF伊藤涼太郎とともにスタメン入り。パリ五輪で好セーブを連発しただけに、STVVでの活躍も期待されたが、後半アディショナルタイムに同点ゴールを許すなど3失点と結果を残せなかった。
試合後、ベルギーメディア『Voetbal』は「STVVはまだ勝利が何なのかを知らない」と皮肉交じりの見出しで試合内容をリポート。GKの交代について「ラタンツィオ監督は、コッペンズが小久保からポジションを奪われるという衝撃的な選択をした」と伝えると、『HBVL』も「小久保は失点を防がなければならない」と辛辣評価。ネット上ではU23日本代表GKのパフォーマンスに対する厳しい声が相次いでいる。
今年9月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選開幕前に、森保ジャパン(A代表)入りが期待されている小久保。ライバルのGK鈴木彩艶(パルマ)が17日開催のセリエA開幕節で新天地デビューを飾っただけに、一刻も早くSTVVを勝利に導くだけのプレーが求められる。
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