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AZ毎熊晟矢は「過小評価された日本人選手の後釜」日本代表での競争に反応も

毎熊晟矢 写真:Getty Images

 日本代表DF毎熊晟矢は、DF菅原由勢(サウサンプトン)の後釜としてセレッソ大阪からAZアルクマールへ完全移籍。今月17日のオランダ1部リーグ第2節(対NECナイメヘン)で、MF佐野海舟(マインツ)の弟であるMF佐野航大やFW小川航基との日本人対決が期待される中、現地で早くも評価を得ているようだ。

 米メディア『ESPN』オランダ版は16日に「オランダ1部リーグでトレンドセッターになり得る新加入選手」として5選手を紹介。毎熊について「菅原は何年もオランダ1部で最も優れたサイドバックのひとりとして静かに活躍してきたが、毎熊は同胞から同じ役割を驚くほどスムーズに引き継いでいる」と絶賛。

 「毎熊も菅原も、日本代表で右サイドバックのポジションを巡るエキサイティングな競争を繰り広げていることを踏まえると、毎熊の獲得は非論理的ではない」とした上で、「菅原はAZ在籍時に過小評価された日本人選手のひとりだ」と綴っている。

 また毎熊のプレースタイルについて「ビルドアップに関わる選手として洗練されているが、守備でもデュエルを厭わず、ポジショニングのミスで捕まることはほとんどない」と評価。アヤックス、PSVアイントホーフェン、FW上田綺世所属のフェイエノールトを苦しめる存在としてAZを紹介するとともに「毎熊はAZが待ち望んでいた経験と落ち着きをもたらしている」と評した。

 菅原と毎熊のポジション争いは、森保ジャパンにおけるトピックのひとつに。今年1,2月開催のAFCアジアカップでは、菅原が守備面で不安定なパフォーマンスを露呈すると、グループステージ最終節インドネシア戦以降は毎熊が全試合でスタメン出場。ただ、毎熊は明治安田J1リーグ2024シーズンの序盤に精彩を欠いたこともあり、今年3月以降は森保ジャパンに招集されていない。9月にFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選が始まるだけに、一刻も早く新天地でアピールしたいところだ。