Jリーグ 町田ゼルビア

町田FW藤尾翔太が海外移籍か「独2部も選択肢」オランダで「問題児」と絶賛も

藤尾翔太 写真:Getty Images

 町田ゼルビアは今年夏の移籍ウィンドウで、パリ五輪U23日本代表FW平河悠をイングランド2部ブリストル・シティFCへ期限付き移籍により放出。今月11日開催の明治安田J1リーグ第26節で湘南ベルマーレに0-1と敗れた後、FW藤尾翔太の去就にも注目が集まっている。

 プレー強度の高さやロングフィード、ロングスロー等を武器に、J1の舞台でも躍進を遂げている町田。前線では、FWオ・セフンやFWエリキ、FWミッチェル・デュークと外国籍選手がひしめく中、藤尾がリーグ戦21試合の出場で8ゴールをマーク。FW鈴木優磨(鹿島アントラーズ)と同じく、Jリーグ屈指の点取り屋として結果を残している。

 そんな藤尾は、大岩ジャパンでも存在感を発揮。FW細谷真大(柏レイソル)らとポジション争いを繰り広げる中、今年4,5月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選では6試合中3試合にスタメン出場。6月12日に行われた国際親善試合アメリカ戦で1ゴールと結果を残すと、パリ五輪では全4試合中でプレー。初戦のパラグアイ戦で2ゴールを奪った。

 大舞台で本来のパフォーマンスを発揮しただけに、日本国内のみならず海外からも熱視線が。オランダメディア『Huiskamerscout』は11日に「平河が移籍した後、今季の町田では藤尾に注目が集まっている」とした上で、「この多才なストライカーは、今年ここまで成功に満ちているが、いつまで町田に留まるのだろうか?」と海外移籍の可能性を予想。

 町田やU23日本代表でのスタッツを紹介すると、理想的なステップアップの場としてオランダ、ベルギーを挙げた上で「ドイツ2部も選択肢のひとつだろう。なぜなら、彼は守備面で汚い仕事をすることを恐れず、前線でプレスを仕掛けるからだ。ピッチ上での振る舞いでも、多くの対戦相手にとって本当に厄介な存在となる。ハードワークができ、優れたメンタリティーを持ち、いい意味で問題児だ」と綴っている。

 東京ヴェルディ戦やガンバ大阪戦で、PK直前の「水かけ行動」により注目を浴びていた藤尾。細部まで徹底して勝負に拘る黒田剛監督の理念を体現している絶対的ストライカーの今後が楽しみだ。