日本代表 女子サッカー

ブラジルに奇跡の逆転劇!なでしこキャプテン熊谷紗希が称賛される

熊谷紗希 写真:Getty Images

 日本時間7月29日に行われたパリ2024オリンピック(パリ五輪)のサッカー女子グループステージ第2節で、日本は土壇場の2ゴールでブラジル相手に2-1と劇的な逆転勝利を収め準々決勝進出に望みを繋いだ。

 1点リードされて迎えた試合終了間際、日本に2度目のPKが与えられる。プレッシャーのかかるこの状況で、キャプテンのDF熊谷紗希が冷静に沈めて土壇場で同点に追いついた。

 このゴールを決めた熊谷ついて、アメリカの大手スポーツチャンネル『ESPN』でライターを務めるシンガポールのサッカージャーナリスト、ガブリエル・タン氏は次のような熱いコメントで称賛した。

 「見事なキャプテン・ゴールだった。たとえ(センターバックの)熊谷が国際試合で過去2度しかゴールしていないとしても驚きには値しない」「熊谷は日本代表として150以上のキャップ(代表戦出場回数)を誇る経験豊富な選手で、リヨン(フランス1部)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ1部)、ローマ(イタリア1部)に在籍し、ヨーロッパの主要リーグで9度の優勝、UEFA女子チャンピオンズリーグで5度の栄冠に輝いた大ベテランである」。

 「ブラジル戦のロスタイムに決めた同点ゴールは、強烈なプレッシャーの中で(特に前半、日本が先にPKを外した後だっただけに)その気迫を見せつけた。このプレッシャーに耐える気概と冷静さを持つ選手がいるとすれば、それは熊谷だろう」。

 さらになでしこジャパンについても「日本はオリンピックでさらに上を目指すためのルートにしっかりと戻っている。肝心な場面で力を尽くしたリーダーに触発された逆転劇がなければ、そうはならなかったかもしれない」と締めくくっている。

 2012年ロンドン大会以来のメダル獲得に向けて突き進む“なでしこ”の動向に注目だ。