トッテナム・ホットスパー(イングランド1部)は、7月27日に東京の国立競技場で行われたプレシーズンマッチでヴィッセル神戸と対戦。3-2で勝利を手にした。
トッテナムのアンジェ・ポステコグルー監督は試合後、チームが日本で「ポジティブな一歩を踏み出した」と示唆。世界最大のサッカーコミュニティ『90min』のライター、ジェームズ・コーマック氏は、この試合から見えた重要な3つのポイントを次のように綴っている。
一つ目はトッテナムのユースアカデミー出身MFマイキー・ムーア(17歳)の成長。この有望株は、神戸戦の終盤に決勝点となる3点目を叩き込んだ。変幻自在なプレーメーカーであるムーアは、攻撃面でさまざまな役割をこなしている。特に敵陣での巧みなプレーが印象的だ。
二つ目はファイナル・サード問題だ 。ファイナル・サードでより良いセンターフォワードを必要としているトッテナム。今回の試合で3度ゴールネットを揺らしたものの、この問題はFWハリー・ケイン(バイエルン・ミュンヘン/ドイツ)退団後から依然として続いているようだ。FWソン・フンミン、FWティモ・ヴェルナー、FWブレナン・ジョンソンの3人はみな極めて直接的にプレーしており、ペースを変える要素はほとんどない。スピーディーなウイングタイプの選手は多いが、ボールをキープする能力に長け、前線でタメを作れる選手が必要であると指摘している。
三つ目は複数の若手選手たちの活躍。前述のムーアはもとより、FWウィル・ランクシャー(19歳)や新加入のMFアーチー・グレイ(18歳)もストライカーとして注目すべき選手である。グレイは慣れない左センターバックでプレーしていたにも関わらず、ハイプレスをかけてきた神戸に決して動揺することはなかった。できるだけ早くボールを奪おうとする執拗なプレーを見せ、ビルドアップの局面でも落ち着いていた。
2年目を迎えるポステコグルー指揮下のトッテナム。これらの要素をバネに今シーズンは躍進することができるだろうか。
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