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三竿健斗の退団で疑問視されるルーヴェンの移籍戦略。明本考浩にも影響?

三竿健斗 写真:Getty Images

 レスター・シティ(イングランド1部)の姉妹クラブであるOHルーヴェン(ベルギー1部)の移籍戦略が疑問視されている。昨2023年夏にサンタ・クララ(ポルトガル1部)から移籍してきたMF三竿健斗がわずか12ヶ月でクラブを去り、今年7月15日鹿島アントラーズに復帰した。三竿はルーヴェンで21試合に出場し、1得点1アシストを記録していた。

 ルーヴェンでは夏に獲得した選手が1月(冬の移籍市場)や翌年の夏には退団することが恒例となっており、そのことがクラブの移籍戦略への疑問をよんでいる。今回の三竿の退団はその一例に過ぎず、また、DFフロリアン・ミゲル(ルーヴェン)の退団も噂されている状況だ。このように移籍してきた選手が短期間で退団することは、昨2023-24シーズンの降格争いに巻き込まれた原因の一つとみなされている。

 チームは現在、浦和レッズから期限付き移籍中のMF明本考浩や、スタンダール・リエージュ(ベルギー1部)から加入したMFウィリアム・バリクウィシャなどの強力なミッドフィールド陣を擁しているが、それ以外のポジションの選手層が薄いというアンバランスな状態にあり、降格争いに巻き込まれると予想されている。

 ルーヴェンは再び人材不足に悩む夏を過ごすことは避けたい意向だ。姉妹クラブのレスターが、降格の危機を経験した際の教訓を学ぶべきと考えられている。クラブは短期間で選手を手放す移籍戦略を見直し、長期的な視点でのチーム作りが求められているようだ。