
サンフレッチェ広島所属のFW大橋祐紀は、今週末にもイングランド2部ブラックバーン・ローヴァーズFC移籍が正式決定する模様。広島加入からわずか半年での海外移籍に、日本のファン・サポーターからは賛否含めて様々な意見が湧き起こっているが、移籍金に関する不満の声も挙がっている。
現在27歳の同選手は、湘南ベルマーレで5シーズン以上にわたりプレー。2023シーズンにJ1リーグで13ゴールを挙げると、複数クラブからの関心が報じられる中、シーズン終了後に広島へ完全移籍。今季もここまでリーグ戦ほぼ全試合スタメン出場で11ゴール2アシストと結果を残していた。
『フットボール・リーグ・ワールド』など複数の現地メディアが報じたところによると、ブラックバーンは2023/24シーズンのイングランド2部リーグ戦で27ゴールをマークしたアイルランド代表MFサミー・スモディクスの後釜として、大橋の獲得を決めたとのこと。大橋と広島の契約期間は残り2年半であるが、移籍金は「6桁(100万ポンド:約2億円未満)」だという。
また、英紙『ランカシャー・テレグラフ』は25日に「大橋はメディカルチェックを受けるために現地入り」とリポート。『フットボール・リーグ・ワールド』は「彼は若手選手ではないので、将来ブラックバーンに大金をもたらすことはないかもしれないが、Jリーグでの得点記録は素晴らしいので、100万ポンド以下で賭ける価値は間違いなくある」と、移籍金の低さを歓迎している。
一方、現地メディアの報道をもとに、日本では移籍金に関する議論が白熱。「残り契約期間2年半なのに、安すぎる」「完全に舐められている」「契約内容が甘すぎる」という声が湧き起こるなど、以前から問題視されている海外クラブとの交渉や移籍金に厳しい目が向けられている。
なお日本代表OBの内田篤人氏は、Jクラブ所属の日本人選手による海外移籍で持論を展開。インターネット動画配信サービス『DAZN』で先月27日放送開始の「内田篤人のフットボール・タイム」に出演した際に「Jリーグの会議でも移籍金が少ない、どのように工夫をすれば、海外から移籍金をとれるのか話題になっている」とした上で、以下のように自身の見解を述べている。
「移籍金ゼロで退団するのを悪とは思わないけど、ファン・サポーターも移籍金についてこれだけ理解している。オープンになっているわけだし、クラブのために何かを残すならば、プロの世界なのでお金(移籍金)もある程度残すことも必要。移籍金を残せば、復帰しやすい。別れ方は大事。恋愛と一緒」
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