スペイン代表の見事な戦いぶりが目についた2024年のUEFA欧州選手権(ユーロ2024)。日本時間7月15日に行われた決勝戦では、スペイン代表のFWラミン・ヤマル(バルセロナ)が、2022年に他界したブラジルの名選手ペレ(1940~2022)氏の国際サッカー連盟(FIFA)傘下の競技団体が主催する大会での決勝戦最年少出場記録を更新した。
ブラジル代表として1958年のFIFAワールドカップ(スウェーデン大会)決勝に出場したペレは、5-2でスウェーデン代表に勝利した試合で2得点を決めており、当時17歳と249日だった。ヤマルは、ユーロ2024決勝戦前日の7月13日に17歳になっている。
決勝戦で先制点をアシストしたヤマルは、準々決勝、準決勝、決勝で得点またはアシストを記録したユーロ史上最初の選手という記録も打ち立て、この大会の最優秀若手選手にも選ばれた。また、ヤマルは1ゴール4アシストを記録しており、ユーロでの1980年の公式記録開始からの最多アシスト数となった。
ヤマルにとっては記録尽くめの大会となっており、初戦の対クロアチア戦(6月16日3-0)ではユーロ史上最年少出場記録を樹立し、準決勝の対フランス戦(7月10日2-1)では世界最年少得点記録を樹立した。スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督も記者会見で「我々は天才を見た」と発言し、ヤマルの才能に賛辞を送っている。
7歳からバルセロナに在籍するヤマルは、昨2023年4月29日に15歳9ヶ月16日でトップチームデビューを果たした。16歳だった2023-24シーズンはバルセロナで50試合に出場し、7ゴール10アシストを記録している。
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