Jリーグ 町田ゼルビア

G大阪サポも賛同?町田ロングスロー巡りタオル禁止待望論「試合進行の妨げ」

黒田剛監督 写真:Getty Images

 町田ゼルビアは6月30日開催の明治安田J1リーグ第21節で、ガンバ大阪に3-1と勝利。パリ五輪U23日本代表候補DF半田陸(G大阪)の退場劇、FW藤尾翔太(町田)のPK直前における水かけ行動、MF仙頭啓矢(町田)の交代シーンにおけるDF中谷進之介(G大阪)の振る舞い、FWエリキ(町田)に対する恫喝が話題になる中、ここに来てロングスローに関する議論も再燃。ガンバ大阪サポーターからはロングスロー時の“タオル使用禁止”を求める声が湧き起こっている。

 プレー強度の高さを武器に、ロングボールを多用して縦へ速い攻撃を仕掛ける町田。今季ここまでDF鈴木準弥らによるロングスローから何度もゴールを奪っているが、ロングスローの直前にタオルでボールを拭くシーンが散見されている。

 また、先月15日に行われたJ1第18節の横浜F・マリノス対町田では、ピッチサイドに置かれていたタオルが撤去。町田側が再度タオルをピッチサイドに置くなど、両クラブの駆け引きがネット上で反響を呼んでいた。

 このロングスローにおけるタオルの使用を巡っては、G大阪サポーターやJリーグファン等から「禁止にすべき」「イングランドに倣って、Jリーグもタオル禁止のルール設けるべき」といった声が。イングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)は「円滑な試合進行の妨げになる」として、2023/24シーズン以降のイングランド2~4部リーグにおけるスローイン時のタオル使用を禁止している。

 スローイン時のタオル使用など、勝利を目指す上で細部への拘りを徹底している町田。G大阪戦では、藤尾が59分にPKを獲得した直後、ペットボトルの水をボールにかけている。この行動を巡って賛否が湧き起こっているだけに、「ロングスローのタオル隠しは、ルール上問題ないのでは?」「タオルを濡らせば、ロングスロー対策になる」といった指摘も飛んでいる。

 なおロングスローは、今年2月18日放送のスポーツ番組『ABEMAスポーツタイム』でも話題に。サンフレッチェ広島、浦和レッズ、FC岐阜OBの柏木陽介氏(現FC岐阜クラブアンバサダー)はロングスロー戦術のメリットについて以下のように語っていた。

 「ロングスローを投げてそのままコーナーキックに繋がったりする。全部がセットプレーみたいな。キックと一緒の感覚でやりながら、セカンドボールを拾って二次攻撃、チャンスメイクに繋がりやすいので、ものすごく武器ですね。逆にロングスローを投げると見せかけて近くに投げるとか。フェイントがあることによって、守る側はすごく嫌なんですよね」