UEFA欧州選手権(ユーロ2024)では、日本時間6月25日にドイツ、ライプツィヒのツェントラールシュタディオンでグループBの最終戦が行われ、イタリア代表とクロアチア代表が対戦した。
結果は1-1で、勝点4としたイタリアがグループ2位となり、自力でノックアウトステージ進出を決めた。クロアチアは勝点2で3位となり、他グループの結果を待つことになった。
立ち上がりから守備を固めるイタリア
グループ2位をかけた直接対決は、まずはクロアチアがチャンスを迎える。5分にMFルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)のパスを受けたMFルカ・スチッチ(ザルツブルク)がペナルティエリアの外から右足でシュート。GKが弾いてコーナーキック(CK)に逃れた。
次第にイタリアのペースになり、イタリアが有効な攻撃を仕掛け始める。11分に左サイドのDFフェデリコ・ディマルコ(インテル)からのアーリークロスに、MFロレンツォ・ペッレグリーニ(ローマ)がヘディング。ゴール左に外れる。
19分には、中盤でクロアチア選手が相手の首に腕をかけて阻止。ラグビーでいうところのハイタックルであり、ファウルの判定となった。珍しいプレーだが、それだけクロアチアも必死だ。
21分にはイタリア左サイドのDFリッカルド・カラフィオーリ(ボローニャ)のクロスにFWマテオ・レテギ(ジェノア)がヘディングもゴールならず。直後にもレテギがシュートもCKに。レテギは26分にもゴール前に走り込み左足でシュートしたがクロアチアが阻止した。
27分には、インテルで培われたコンビネーションでイタリアにビッグチャンスが到来。MFニコロ・バレッラ(インテル)がフリーで上げた右クロスを、ゴール目前で身長190cmのDFアレッサンドロ・バストーニ(インテル)がヘディングもGKがクロスバーの上に逃れる。
逆にクロアチアは、31分にモドリッチが右クロスもイタリアGKが身を投げだして阻止。同分、再び回ってきたボールをモドリッチがシュートするもブロックされる。
36分イタリアは、ペッレグリーニがペナルティエリアの外から左足で狙うもゴールはならず。0-0で前半を終えた。
クロアチアがまさかの先制
発煙筒がたかれ、ピッチまで漂う白い煙が妙に不気味だ。その予感が現実のものとなり、後半は風雲急を告げる。
52分、ペナルティエリア内でクロアチアのFWアンドレイ・クラマリッチ(ホッフェンハイム)が右足シュートを放つと、MFダヴィデ・フラッテージ(インテル)の伸ばした左手に当たる。クロアチア選手に取り囲まれた主審はVARでPKの判定に。
そのPKは54分、モドリッチが右足で枠の右に置きにいくように蹴ったボールをGKジャンルイジ・ドンナルンマ(PSG)が手を伸ばしセーブし、スタジアムがどよめいた。
クロアチアの波状攻撃が続き、右サイドからのボールにFWアンテ・ブディミル(オサスナ)がシュートもGKが再びセーブ。そのセカンドボールに反応したモドリッチが反転して倒れながら左足で詰めて得点。PKを外した直後のプレーで名誉挽回した。
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