Jリーグ 鹿島アントラーズ

鹿島OB内田篤人も納得?知念慶がボランチ転向で感じた「川崎3選手の凄さ」とは

知念慶 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズ所属の知念慶は、フォワードからボランチへ転向したことで話題に。今月1日開催の明治安田J1リーグ第17節(対横浜F・マリノス)でも、持ち前のボール奪取で注目を集めたが、本人は幼少期の経験が活きていると実感している模様。川崎フロンターレ時代のチームメイトである中村憲剛氏の凄さも語っている。

 川崎や大分トリニータ在籍時はストライカーとしてプレーしていた知念。川崎でFW小林悠やFWレアンドロ・ダミアンとポジション争いで後れを取ったこともあり、2022シーズン終了後に鹿島へ完全移籍。鹿島加入1年目は前線でFW鈴木優磨と2トップコンビを組むことが多かった。

 しかし、今季はランコ・ポポヴィッチ監督のもとボランチへ転向。ここまでリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場と、日本代表MF佐野海舟とともに中盤を支えている。

 そんな知念は横浜FM戦後、DAZN制作『やべっちスタジアム』のインタビューに対応。「小学生の頃にセンターバックでプレーしていたので、サッカーを覚えたばかりの時は相手からボールを奪うことを最初に楽しいと思ってプレーしていた。鹿島でボランチをやって、ボールを相手から奪った時に、小学生の頃を思い出す」と、新しいポジションで活躍している理由を説明している。

 また、インタビュアーから「中村憲剛氏にボランチについて聞きたいこと」を訊かれると、「憲剛さんレベルが違いすぎる。プレースタイルも全然違うので、一度で良いから憲剛さんになってボランチでプレーしてみたい」と、苦笑いしつつも“先輩”に尊敬の眼差しを向けた。

 川崎でタイトル獲得の経験を持つ知念だが、今年3月2日開催の第2節セレッソ大阪戦後のインタビューでも「守田英正(現スポルティングCP)や大島僚太のプレー集とか見るけど、正直全然参考にならない。上手すぎて参考にならないので、自分の色を出していきたい」と、ボランチを本職とする元チームメイトに脱帽していた。

 なお、鹿島OBの内田篤人氏はDAZNで先月16日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」で、小野伸二氏の指導方法に言及。小野氏は「サッカーが上達する子供」の条件として「ボールを奪われた後に追いかけに行く」ことを挙げているが、これに内田氏は「サッカーを続ける中でうまくいかないこともあるけど、自分からうまくいかないことや壁に向かっていくんだなと思った。悔しい気持ちは確かに大事かもしれない」と頷いていた。知念にとって幼い頃に培われたボール奪取能力が、プロの世界で生き残るために必要な要素であることは確かだ。