
アントニー・マルシャル
ラッシュフォードと同じくマンチェスター・ユナイテッドに所属するFWアントニー・マルシャル。将来を嘱望されていた選手だが未だリーグタイトル獲得を遂げていない。2015年、10代の選手に支払われる移籍金としては史上最高額でASモナコからユナイテッドに加入したマルシャル。
推進力のあるドリブルと持ち前のスピードを武器に、かつてはゴールデンボーイ賞も受賞したが度重なる怪我と守備意識の低さも指摘されユナイテッドでは序列が低下。2023/24シーズンで契約満了のため退団が濃厚とされているが、果たして優勝を狙えるクラブに移籍することができるのか注目だ。

マルコ・ロイス
ドイツのブンデスリーガ2012/13シーズンに、ボルシア・メンヒェングラートバッハからドルトムントへ移籍したMFマルコ・ロイス。ユース時代を過ごしたクラブへの帰還は感動的なもので、いまやドルトムントを象徴する選手である。
卓越したパスセンスやプレースキックの精度で長年ドルトムントを支えてきたが、怪我に悩まされる期間も多く十分に本領発揮できたシーズンは決して多くない。2022/23シーズンには最終節で優勝を逃すなど、あと一歩のところでタイトルを逃してしまった。クラブの契約が2024年6月で満了となるロイス。その後の動向に注目が集まっている。

無情にも迫る年齢との戦い
今回紹介した選手たちが、今後のキャリアでリーグタイトルを獲得することができるか否かに関わる重要なポイントのひとつが彼らの年齢だろう。2024年4月時点でプリシッチは25歳、ラッシュフォードが26歳、マルシャルは28歳と、この3名のキャリアにおける最盛期はむしろこれからという見方もできる。今後も欧州の第一線で活躍することができれば、リーグタイトルを獲得するチャンスは必ずやってくるだろう。
またケインに関しては30歳という年齢ながら、現在のパフォーマンスと所属チームの状態を加味すれば、まだまだチャンスはあると思われる。そこで問題なのがロイスだ。今シーズンでのドルトムント退団が濃厚とされているだけでなく、年齢も34歳と今後ビッグクラブへの移籍は容易ではない。加えて、これまで他リーグでの経験がないことも欧州クラブが獲得を躊躇する要因だ。実力者であるだけに、是非ともタイトル獲得のチャンスが豊富なクラブへ移籍し活躍してほしいものである。
今回紹介した実力ある選手が、悲願のリーグ優勝を果たすその瞬間を心待ちにしているファンは多い。簡単には手にできないからこそ掴み取った時の喜びは計り知れない。その瞬間がいつか訪れると信じ、タイトル獲得に向けてともに戦おう。
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