ブンデスリーガ(ドイツ1部)ボルシア・ドルトムントは、ハンス・ヨアヒム・ヴァツケ氏の後任として、スベン・ミスリンタット氏を最高経営責任者(CEO)として招へいする可能性がある模様。ミスリンタット氏はかつてMF香川真司(現セレッソ大阪)のドルトムント移籍を手掛け、VfBシュツットガルト時代にはMF遠藤航(現リバプール)やDF伊藤洋輝の獲得に尽力。それだけに、伊藤をはじめ日本人選手によるドルトムント移籍の可能性も考えられる。
ミスリンタット氏は2006年7月から10年以上にわたり、ドルトムントの幹部として香川やFWピエール=エメリク・オーバメヤン(現オリンピック・マルセイユ)ら有望選手を次々と獲得。2019年4月から2022年11月にかけてシュツットガルトのスポーツディレクターを担当していたほか、昨年5月から4か月にわたりアヤックスのフットボールディレクターを務めていた。
そのアヤックスは昨年夏、シュツットガルトに対して伊藤の獲得オファーを2度提示。選手側とは5年契約締結で合意に達していたとはいえ、シュツットガルトのオファー却下により、実現には至らなかった。
アヤックス在籍時にも日本人選手の獲得を試みたミスリンタット氏。昨年9月にはオランダのスポーツ専門チャンネル『Ziggoスポーツ』のインタビューで、自身の思い描く補強戦略について以下のようなコメントを残していた。
「新戦力を獲得する時、私はその選手がプレーしているリーグを判断材料とするのではなく、選手自身のクオリティを評価する。勇気をもって評価すれば、才能豊かな選手はどこにでも現れる。そうした事例は日本人選手で見てきた」
一方、伊藤はアヤックス移籍破談後にシュツットガルトと契約延長。新たに2027年6月までの複数年契約を結んだほか、3000万ユーロ(約48億円)の契約解除条項が盛り込まれたとみられる。
また、今年2月2日にはドイツ紙『ビルト』が「サウジアラビア1部アル・ナスルが伊藤に年俸900万ユーロ(約14億4000万円)の複数年契約を提示。シュツットガルトに契約解除金3000万ユーロ支払いの意思を見せたが、選手側が拒否」と伝えていた。
ヴァツケCEOが2025年末に退職することに伴い、ドルトムント復帰の可能性が報じられているミスリンタット氏。アヤックス時代に伊藤の獲得を狙ったが、ドルトムント復帰後に再び日本人選手にアプローチすることはあるのだろうか。
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