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Jリーグドーピング検査の裏側。試合後に登録メンバーの中から…

Jリーグの試合球 写真:Getty Images

 セリエAのユベントスに所属するフランス代表MFポール・ポグバが、ドーピング違反により4年間の出場停止が言い渡されたことが2月29日付けで報じられたが、Jリーグでも行われている日本アンチドーピング機構(JADA)に則ったドーピング検査の裏側が明らかにされている。

 関係者によると、Jリーグは公式戦終了後に登録メンバーの中から2、3名を対象とし、抜き打ちでドーピング検査を実施。スタジアム内に設置されているドアのないトイレを使用し、尿を出す瞬間を含め、検査員監視の上で厳格に行われているとのこと。なお、既定量に達した尿を提出するまで選手は帰宅することができないようだ。

 また、J3リーグのガイナーレ鳥取でプレーするDF田中恵太は、2022年6月17日に自身のYouTubeチャンネルで練習後に抜き打ちでドーピング検査が行われたことを明かした。公式戦以外でも検査員が練習場を訪れ、検査が行われることがあるという。

 Jリーガーはドーピング違反に該当しないようサプリメントや薬の摂取を全て管理する必要があり、体調不良の際も市販薬を使用することができないようだ。そのため、クラブのドクターが出す処方箋で対処しているとのこと。

 過去にはJリーグでも、ドーピング違反でポグバのように出場停止処分を言い渡された例がある。  

 大宮アルディージャに所属する元ポーランドFWヤクブ・シュヴィルツォクが、名古屋グランパスに在籍していた2021年10月17日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)浦項スティーラース戦後のドーピング検査で禁止薬物が検出された。その後、同時に採取された別検体からも禁止薬物が検出され、アジアサッカー連盟(AFC)から2021年12月9日から起算して4年間の活動禁止処分が下された。

 しかしシュヴィルツォクは「服用していたサプリメントに成分表未記載の禁止物質が混入していたことが陽性の原因」とし、スポーツ仲裁裁判所に訴えて勝訴。結果的に処分は解除され、選手活動の再開が可能となった。