『週刊新潮』のニュースサイト『デイリー新潮』で性加害疑惑が報じられたFW伊東純也(スタッド・ランス)は、AFCアジアカップ準々決勝イラン戦の前日(2月2日)に日本代表から離脱。日本サッカー協会(JFA)田嶋幸三会長の判断に批判が相次ぐ中、『幻冬舎』の編集者である箕輪厚介氏が代表離脱に異論を唱えた。
デイリー新潮は1月31日に伊東の性加害疑惑を報道。伊東は同日開催のアジアカップ決勝トーナメント1回戦・バーレーン戦でベンチに姿を見せたが、翌日から全体練習に参加せず。JFAは日本時間1日夜に伊東の代表離脱を公式発表したが、2日未明になって離脱発表を白紙に。それでも田嶋会長は2日午後実施の記者会見にて、改めて代表離脱を正式発表。ただ離脱の理由については「総合的な判断」などと、具体的な言及を避けている。
イラン戦での敗北もあり、ネット上で「伊東純也離脱が痛かった」「アジアカップ敗退は週刊誌のせい」などの声が挙がる中、箕輪氏は今月はじめに元日本代表DF西大伍(いわてグルージャ盛岡)と対談。両者の対談の様子は、4日夜に西のYouTubeチャンネルで公開され、反響を呼んでいる。
この対談において、箕輪氏は「まだ真偽は分からない」と前置きした上で、「シンプルに2段階あると思っている。今回のようなトラブルが起きた時に刑事告訴されるというのが第1段階。それ(刑事告訴の内容)が概ね合っているよねということで起訴されて裁判に進むのが第2段階。この2個のステップがあると思っている」と、今回の問題の枠組みを説明。
「起訴されるまではまだ完全な嘘かもしれないっていうのがある。その段階(第1段階)の時点で、世の中的に週刊誌が騒いでその人の人生を無茶苦茶にしたり、今回のような代表離脱せざるを得ない状況になるというのは、かなりキツイなと思う。刑事告訴されたら、社会的に抹殺されるみたいな」
「刑事告訴やその前の疑惑の段階で、週刊誌があたかも罪人のように書いて炎上して試合に出れなくなると、選手がみんなそうなることを恐れる。それを逆手にとって脅してくる人も出てくるので、二重の意味で問題」と、刑事告訴された人物に対する世の中やメディアの見方を憂慮。「起訴されるまでは(真偽が)分からないので、代表離脱させたり、世の中が糾弾したりするのは早いという印象がある」と私見を述べた。
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