
8位:森下龍矢(名古屋グランパス)1億3,200万円
初招集:2023年6月(エルサルバドル戦、ペルー戦)
明治大学在学中の2019年、全日本大学サッカー連盟の所属選手のみで構成されるユニバーシアードサッカー日本代表に選ばれ、金メダルに貢献した経歴を持つ名古屋グランパスのDF森下龍矢(26)。2020年にサガン鳥栖でプロデビューを果たすと、初年度からレギュラーとして活躍しU-23日本代表にも選出された。
森下を一言で表現するなら「全力」という言葉が最適だろう。スピードとスタミナも兼ね備え、1試合あたりのスプリント数でも目立っている。常に全力で臨むその姿勢は、かつてDF長友佑都に象徴されたような日本代表の精神的な支えにもなり得るだろう。
森保ジャパンへの初招集は2023年6月。15日のエルサルバドル戦ではフル出場を果たし、6-0の勝利に貢献した。同年9月のドイツ戦とトルコ戦に続き元日のタイ戦にも選出されており、代表選手の常連になるべく存在感を示している。

5位タイ:川﨑颯太(京都サンガ)1億5,500万円
初招集:2023年6月(エルサルバドル戦、ペルー戦)
森下と同様、6月の代表戦に初招集されたのが京都サンガのMF川﨑颯太(22)だ。その際、森保監督から「中盤でハードワークし攻守ともに絡む部分、汗かき役でチームのダイナモとして輝く存在になってほしい」と期待を寄せられていたものの出場には至らず、その後も選出されていない。
プロ2年目となる2021シーズン。川﨑は優れたボール奪取能力を発揮し京都のJ1昇格に貢献するとチーム内での存在感を高め、2023シーズンには弱冠21歳にしてクラブ史上最年少でキャプテンに就任。チームからの絶大な信頼がみてとれる。
試合を読む力や相手をいなす技術に優れ、アンカーとして京都の守備バランスを保っている川﨑。2022シーズンには年間を通じて活躍した21歳以下の選手に贈られるベストヤングプレーヤー賞にノミネートされた。今後の日本代表を背負う若きダイナモ候補に注目だ。

5位タイ:伊藤敦樹(浦和レッズ)1億5,500万円
初招集:2023年6月(エルサルバドル戦、ペルー戦)
浦和レッズのMF伊藤敦樹(25)も6月に初招集された1人だ。体調不良で離脱したMF川村拓夢の代わりに選出され、6月15日のエルサルバドル戦では76分から途中出場して代表戦デビューを果すと、9月12日のトルコ戦にもスタメン出場して代表初ゴールを決めた。伊藤がこれほどの活躍を遂げると予想した人は、いったいどれだけいるだろうか。
浦和のユースで育った伊藤は、年代別代表の経験もなくトップチームへの昇格も叶わなかったため、流通経済大学へ進学。その後、自身のスキルをさらに磨き、U-19全日本大学選抜選手としてアジア大学サッカートーナメントのMVPを受賞した。
185cmと長身で足元の技術レベルも高い伊藤。2023シーズンは第33節のアビスパ福岡戦を除きリーグ全試合に出場した。その活躍が評価され、今季は自身初のJリーグベストイレブンも受賞している。

5位タイ:毎熊晟矢(セレッソ大阪)1億5,500万円
初招集:2023年9月(ドイツ戦、トルコ戦)
2020年にV・ファーレン長崎と初のプロ契約を結び、2022シーズンからC大阪に移籍したDF毎熊晟矢(26)。桃山学院大学時代にFWとしてプレーした経験もあり、得点とアシストには特にこだわりを持っている。最大の武器は攻守のハードワークだろう。
世代別代表の経験がなく、今年9月に森保ジャパン初招集。ベルギーで行われたトルコ戦で代表デビューを果たし、36分には見事なインターセプトでFW中村敬斗のゴールをアシストした。
代表初招集の発表後、元日本代表のスターであり現在C大阪でチームメートのMF香川真司から「サイドバックというポジションの中では自分の経験上、あそこまでレベルの高い選手は探してもそういないし、攻守において個人的にはすごく大きな信頼を寄せている」とコメントされるなど、今後の日本代表を背負う人材として期待される。

4位:奥抜侃志(ニュルンベルク)1億8,600万円
初招集:2023年10月(カナダ戦、チュニジア戦)
2018年から2022年までJ2の大宮アルディージャでプレーしたFW奥抜侃志(24)は、2022年8月にポーランド1部のグールニク・ザブジェに期限付きで移籍。優れたパフォーマンスを見せ、翌2023年6月にはドイツ2部のニュルンベルクに完全移籍し、2年契約を結んだ。
ニュルンベルクでは、12月16日に行われた第17節(ハンブルガーSV戦)まで2023/24シーズンの全リーグ戦に出場し、自身の特徴が最も発揮される左ウイングとしてプレーしている奥抜。4ゴール2アシストも記録しチームに貢献している。
日本代表初招集は今年10月。体調不良で辞退したMF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)に変わって選ばれたものの、奥抜も体調を崩し代表デビューを果たすことはできなかった。メッシに憧れ、キレのあるドリブルを習得。代表ユニフォームを身にまとい躍動する姿を目にしたいサポーターも多くいることだろう。

3位:伊藤涼太郎(シント=トロイデンVV)2億100万円
初招集:2024年1月(タイ戦)
2016年に浦和レッズで高卒ルーキーとしてプロキャリアをスタートさせたMF伊藤涼太郎(25)。経験を積むため、水戸ホーリーホック(2017年~2018年、2021年)や大分トリニータ(2019年)に期限付きで移籍したが、最も力を発揮できたのは2022年~2023年のアルビレックス新潟時代だろう。
その技術の高さには驚くばかり。想像力豊かな個人プレーもさることながら、チームメイトを活かす才能も併せ持ち、現在所属しているシント=トロイデンVV(ベルギー1部)でも2試合を除く全てのリーグ戦に出場するなど、チームにとって欠かせない存在となっている。
数々の素晴らしいパフォーマンスで注目を集めたが、これまでA代表への選出がなかった伊藤。2024年元日のタイ戦にようやく初招集となり、代表デビューが実現する日も近い。

2位:町田浩樹(ユニオンSG)4億6,600万円
初招集:2023年3月(ウルグアイ戦、コロンビア戦)
2022年1月に鹿島アントラーズからベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(ユニオンSG)に期限付き移籍したDF町田浩樹(26)。190cmの大型センターバックであり、空中戦とラインコントロールを得意としている。
U-19では日本代表経験があった町田だが、A代表としては負傷したDF冨安健洋(アーセナル)の代替として2023年3月に初招集。その後9月にも選抜され、トルコ戦ではスタメン出場しA代表デビューを果たした。
10月のカナダ戦とチュニジア戦、FIFAワールドカップ26アジア2次予選のミャンマー戦とシリア戦にも出場し、2023年は計5試合の代表戦でプレーした町田。2024年元日のタイ戦にも引き続き選抜されており、代表チームに欠かせない存在になったと言えるだろう。

1位:中村敬斗(スタッド・ランス)18億6,400万円
初招集:2023年3月(ウルグアイ戦、コロンビア戦)
第2次森保ジャパンで初招集された選手の中で唯一、世界最強と呼ばれる5大リーグ(プレミアリーグ、ラ・リーガ、セリエA、ブンデスリーガ、リーグ・アン)のひとつに所属しプレーしているのがスタッド・ランス(フランス1部)のFW中村敬斗だ。2018年にガンバ大阪でプロデビューし、その後、オランダ、ベルギー、オーストリア、フランスと複数の欧州国で経験を積んできた。
日本代表初招集となった今年3月以降は代表メンバーの常連となっていたが、10月13日のカナダ戦で負傷し、最重要ともいえるW杯アジア2次予選(ミャンマー戦、シリア戦)での出場を逃した。
G大阪時代はドリブルが最大の武器だった中村だが、プレーが進化し現在はフィジカルの強さ、シュート精度など複数のスキルに磨きがかかっている。スタッド・ランスでは怪我した期間以外、レギュラーメンバーとしてチームに貢献している。
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