FC町田ゼルビアは黒田剛監督体制のもと、J1昇格とJ2優勝を達成。GKシュミット・ダニエル(シント=トロイデンVV)やDF室屋成(ハノーファー)獲得の可能性が報じられる中、日本代表OBの城彰二氏が大型補強の必要性を主張。同クラブの藤田晋代表取締役社長にも言及している。
町田は青森山田高校から黒田監督を引き抜くと、シーズン序盤から首位を独走。ファウルや時間稼ぎなど、一部のプレーを巡って賛否両論上がる中でもチームのスタイルを貫くと、10月22日開催のJ2第39節ロアッソ熊本戦で勝利したことにより、J1昇格が決定。今月12日に行われた最終節ベガルタ仙台戦でも勝利し、26勝9分7敗、2位ジュビロ磐田から勝ち点12差の首位でシーズンを終えた。
今オフの動向に注目が集まる中、城氏は25日に自身のYouTubeチャンネルを更新。「J2とJ1のレベルは違う」と前置きした上で、昇格クラブがJ1残留に失敗するやり方として「昔の横浜FCがそうだったんだけど、やっぱり(新戦力獲得で)お金を使わない、J1昇格して既存の戦力にちょっとだけ足すだけだと(J1残留は)無理」と述べている。
その上で同氏は「サイバーエージェント、藤田晋さんの力が必要。潤沢な資金がまだあるはず」と、町田が来季J1残留を果たすためには大型補強をすべきと主張。
「これまで町田で戦ってきた選手は、J1の舞台で戦えるというモチベーションが高い。だけど、ここは一旦冷静に考えて、J2とJ1だとレベルがかなり違うぞと。だから本当に半分以上(選手を)入れ替える勢いで補強しないといけない」とコメントを残している。
さらに城氏は大型補強をするメリットにも言及。「今までの選手が試合に出れないけど、新戦力が来たら絶対に反骨心が出る。チームに良い影響を与える」と語った上で、「1年目でうまく補強がいけば、J1の中間くらいでシーズンを終えることも可能」と、町田が前評判を覆す可能性にも言及した。
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