フェイエノールト所属FW上田綺世は、今月に行われたFIFAワールドカップ北中米大会(北中米W杯)アジア2次予選2試合で5ゴールをマーク。フェイエノールト指揮官が代表チームでの活躍ぶりに複雑な心境を抱きつつも、同選手の今後に期待を寄せている。
昨季ベルギー1部リーグで22ゴールをマークした上田は、今季からフェイエノールトでプレーも、ここまでオランダ1部リーグ戦でスタメン出場ゼロ。FWサンティアゴ・ヒメネスがすでにリーグ戦で2桁ゴールを挙げるなど、絶対的ストライカーとして活躍する中、得点数も「1」と本領発揮するには至っていない。
一方、森保ジャパンでは徐々にスタメンでの出場機会を確保。今年9月の国際親善試合ドイツ戦で勝ち越しゴールを決めると、今月開催のW杯予選ミャンマー戦で先制ゴールを含むハットトリックを達成。シリア戦でも2ゴールを奪い、勝利に大きく貢献している。
代表戦での活躍が続く中、フェイエノールトのアルネ・スロット監督は24日の会見で上田の今後に言及。オランダメディア『1908.nl』によると、同監督は以下のようなコメントを残したという。
「一般的に、誰かがゴールを決めるかどうかの最良の予測はトレーニングだ。そこで誰かがどんどんフィットして、成長していくのを見れば、必ずゴールが生まれるという気持ちになる。我々にとっては腹立たしいことだが、上田はまず代表チームでそれをやってのけたんだ」
「サークル・ブルッヘ時代のゴール数や代表でのゴール数を見れば、スコアラーになる必要はない。90分間プレーすれば、ここでもゴールを決めてくれると私は確信している。ただ、彼にはヒメネスという偉大なライバルがいる」
フェイエノールトは25日にオランダ1部リーグのエクセルシオール戦を控えている。『1908.nl』によると、ヒメネスはメキシコ代表戦を終えてチームに再合流したものの、24日の全体練習には不参加。上田にスタメン出場のチャンスが訪れる可能性もあるという。
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