レアル・ソシエダ所属の日本代表MF久保建英には、以前からレアル・マドリード復帰の可能性が取りざたされている。そんな中、現地では韓国代表MFイ・ガンイン獲得によるパリ・サンジェルマン(PSG)の成功例が比較対象としてクローズアップされている。
バレンシアの下部組織出身であるイ・ガンインは、2021年夏から2シーズンにわたりRCDマジョルカでプレー。2021/22シーズンはマドリードからレンタル移籍により加入の久保と共闘し、昨季は久保の退団もあり主力選手として活躍していた。
そして今年7月にはマジョルカからPSGへ完全移籍。移籍金2200万ユーロ(約34億円)と報じられる中、リーグアン(フランス1部)開幕から2試合連続スタメン出場の後、太ももの負傷で戦線離脱。それでも10月下旬に復帰して以降も4試合つづけて先発出場と、存在感を発揮している。
このイ・ガンイン獲得について、PSG幹部は「すべての選手獲得は、ピッチでのパフォーマンスを考慮に入れる」としながらも、「アジア市場開拓により、マーケティング面で莫大な利益を得たことは事実」とコメント。今年8月に実施した韓国ツアーの成果を強調したという。
するとマドリードの専門サイト『ディフェンサ・セントラル』は、「マドリードは久保を獲得することにより、PSGと全く同じことが起こる」と指摘。「マドリードはすでにアジアで非常に愛され、支持されている」とした上で、「この日本人選手は、ソシエダでのユニフォーム売り上げが凄い。もし彼がマドリードと契約すれば、さらに多くのユニフォームが売れるだろう」と、商業面での影響について触れている。
ただ一方で、選手サイドの意向について同メディアは「彼は集中力を失ってパフォーマンスを落とすと、シーズン後半に響く可能性があるので、来季以降のことについては当面何も知りたくないと考えている。それにソシエダでのプレーを続けない場合、次のステップにマドリード復帰の選択肢はない」と綴っている。
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