
アジアサッカー連盟(AFC)は今年10月31日、今年度のアジア年間表彰式を実施。韓国代表DFキム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)が、男子サッカー部門の最優秀選手に輝いた。それだけに、韓国では日本代表MF三笘薫(ブライトン)を抑えての受賞が持つ意味の大きさに注目が集まっている。
男子サッカー部門最優秀選手の最終候補には、キム・ミンジェ、三笘、イラン代表FWメフディ・タレミ(ポルト)の3名が選出。キム・ミンジェがアジア人で唯一バロンドールの受賞候補に選ばれていたことを理由に、韓国メディア『Xスポーツ』は「キム・ミンジェが受賞しないとなれば、これ以上奇妙なことはない」と予想していた。
韓国国内で「三笘を抑えて受賞することは当然」という論調があったにもかかわらず、韓国メディア『ISスポーツ』は表彰式後に「データではるかに目立つアタッカーの三笘を抑えたことを踏まえると、キム・ミンジェの活躍が圧倒的だったことが分かる」と、キム・ミンジェの最優秀選手選出の凄さを力説。
「センターバックの選手が初めて受賞したという点で、キム・ミンジェの選出は大きな意味がある。初代受賞者の長友佑都(FC東京)を除けば、ディフェンダーが受賞することはなかった」と綴っている。
また同メディアはFWソン・フンミン(トッテナム・ホットスパー)が過去に3度受賞したことを紹介した上で“日韓比較論”を展開。「これまで日本と韓国が男子サッカー部門の最優秀選手賞を3回ずつ分け合っていた。他国で受賞者が出たのは、2014年のオーストラリア国籍のミル・ジェディナクのみだ。今年キム・ミンジェが受賞して、韓国が日本を上回った」としている。
キム・ミンジェは中国1部・北京国安やトルコ1部フェネルバフチェなどを経て、2022/23シーズンはナポリでプレー。不動のセンターバックとして、チームをセリエA(イタリア1部)優勝に導くと、今年夏にバイエルンへ完全移籍。今季ここまでブンデスリーガ全8試合スタメン出場と、新天地でもレギュラーに定着。ただ今月1日に行われたDFBポカール(ドイツ国内カップ戦)ではフル出場も2失点。3部所属クラブのザールブリュッケン相手に敗れている。
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