サッカー日本代表「森保ジャパン」は、日本時間12日夜に行われた国際親善試合トルコ戦で4-2と勝利。ただ後半に押し込まれる時間帯もあっただけに、代表OBの福西崇史氏がMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)の名前を挙げながら、守備面での改善を求めている。
ドイツ戦から中1日で迎えたトルコ戦では、ほぼ全てのポジションでターンオーバー。ボランチでは田中、MF伊藤敦樹(浦和レッズ)が先発出場した。その日本代表は3-1で迎えた61分に失点すると、64分に伊藤を下げてMF遠藤航(リバプール)を投入。中盤の守備で安定感が増すと、78分にFW伊東純也(スタッド・ランス)がゴールネットを揺らした。
ドイツ戦につづき遠藤のパフォーマンスが評価される中、2006年ドイツW杯の代表メンバーである福西氏は自身のYouTubeチャンネルを更新。トルコ戦を総括する中で「ボールを運ばれた時に、ボランチの背後を使われたのが気になった。そこをうまくコントロールをできたら、ボールを奪いに行く勢いを出せたのではないか」と守備での問題点を指摘。
「後ろ(ディフェンスライン)が(前方に)詰めるということが優先なのか、中盤が前を動かしてうまくはめて後ろがついてくるのか、この辺りはチームの中で決めていた方がいいのではないか」
「もちろんディフェンスラインを高く設定したら後ろが怖いというのは当たり前だが、相手に余裕を持たれるとそのままではいけない。ラインを下げないといけないとなると、『ボール保持者に対してどれだけプレッシャーに行くか』ということを、どのように後ろからコントロールするかが重要」
「田中碧か伊藤敦樹かというところで田中の存在が大きくなるのかなと思うけど、ゲームのコントロールという点では少し物足りなさを感じた」と、田中の能力に守備で問題を抱えた原因を求めている。
今回の欧州遠征を2戦2勝で終えた森保ジャパン。強豪国ドイツ撃破が北中米W杯優勝にむけて大きな自信となった一方、ドイツ戦とトルコ戦での先発メンバーでクオリティの差があることにも目を向ける必要がある。
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