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田中碧がデュッセルドルフ残留?同僚MF負傷響く。独紙「プレー悪いが…」

田中碧 写真:Getty Images

 ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧は、クラブ幹部や監督に今夏移籍を志願。MF遠藤航を放出したVfBシュツットガルトなど複数クラブが移籍先候補に挙がっていたが、ここにきて残留に向かっているようだ。

 田中はデュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残す中、1部リーグへのステップアップを熱望。ドイツ国内では、シュツットガルト、MF長谷部誠擁するアイントラハト・フランクフルト、ウェストハム・ユナイテッドなどが移籍先候補と報じられている。

 またデュッセルドルフのダニエル・ティウネ監督が、田中と移籍の可能性について話し合ったことを明かしたほか、本人は19日のドイツ2部リーグ第3節パダーボルン戦後に以下のようなコメントを残している。

 「(去就については)分からないですし、将来どこでプレーするかは気にしていません。今はただプレーすることを楽しんでいます。すべての選手がトップレベルの場所でプレーしたいと思っているはずです。僕もチャンスがあれば、そういう場所でプレーしたいです。しかし、そうでない場合でも大丈夫ですよ」

 ドイツ誌『ビルト』は24日、デュッセルドルフ所属MFマルセル・ゾボトカが内転筋を負傷し、長期離脱の可能性があると報道。「中盤センターのスタメン候補には、MFヤニク・エンゲルハルトとMFイサク・ヨハネソンの2選手しかいない」とした上で以下のように綴っている。

 「デュッセルドルフは田中を売却し、ストライカー獲得の資金を確保することを望んでいた。しかしゾボトカの負傷により、その計画は保留状態である。田中はパフォーマンスが悪いにもかかわらず、再び必要とされている」

 田中は今年4月9日のリーグ戦で右膝内側靭帯を断裂した後、先月の練習試合で復帰。今季ドイツ2部開幕戦から3試合つづけてフル出場しており、中盤でのボール奪取をはじめ、随所で良いプレーを披露。ただ『ビルト』は同選手に対して、一貫して厳しい評価を与えている。