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伊藤洋輝のアヤックス移籍が完全消滅…遠藤航リバプール移籍響く

伊藤洋輝 写真:Getty Images

 ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト所属DF伊藤洋輝は、オランダ1部アヤックス移籍の可能性が消滅。チームメイトだった日本代表MF遠藤航のリバプール移籍が、自身の去就に響く格好となった。

 伊藤は遠藤とともに、シュツットガルトの主力選手として活躍。アヤックスとは今月7日までに5年契約締結で個人合意に達した一方、シュツットガルトが移籍を容認せず、アヤックスから2度にわたりオファーを拒否したと報じられていた。

 またオランダメディア『Voetbal』は、シュツットガルトが伊藤の放出に否定的な背景として、遠藤のリバプール移籍にくわえて、DFコンスタンティノス・マブロパノスの退団で資金確保の見通しが立っていることを指摘。

 オランダ紙『テレグラーフ』は19日に「アヤックスは21日までにシュツットガルトからカウンターオファー(対案)が届かない場合、伊藤の獲得を諦める」と報道。結局、伊藤の獲得交渉に進展はなく、アヤックスは22日にベルギー1部ロイヤル・アントワープ所属DFガストン・アビラを獲得したと公式発表している。

 なおドイツ誌『ビルト』は今月8日に「シュツットガルトは伊藤との契約延長を検討している。現在、両者の契約期間は2026年6月までだ」と報道。「3000万ユーロ(約47億円)の契約解除条項を盛り込もうとしているが、伊藤は設定額が高すぎると考えている。両者が合意に達するかどうかには疑問が残る」と、交渉状況もあわせて伝えている。