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上田綺世、フェイエノールトでMF起用再び?ベルギー時代はハマらず

上田綺世 写真:Getty Images

 かつて鹿島アントラーズでプレーしていた日本代表FW上田綺世は今月、ベルギー1部サークル・ブルッヘからオランダ1部フェイエノールトへの完全移籍。ストライカーとしてゴール量産が期待される一方、現地では攻撃的MFとしてプレーの可能性が報じられている。

 同選手は昨年7月に鹿島からサークルへ完全移籍。加入当初は本職ではないトップ下でのプレーが続き、日本のサッカーファンから起用法に対する批判が噴出。チームも一時最下位に低迷していた。しかし昨年10月に前線でレギュラーに定着すると、ベルギー1部リーグで22ゴールをマーク。MF守田英正所属スポルティングCPやセビージャからの関心が報じられたものの、フェイエノールトと5年契約を結んでいる。

 そんな上田は、13日開催のオランダ1部リーグ開幕戦でデビュー。0-0で迎えた76分からピッチに立ち、前線でプレーしていた。またUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージでは、最初の2試合で出場停止処分のFWサンティアゴ・ヒメネスにかわり、ストライカーとしてスタメン出場の可能性が報じられている。

 一方でオランダメディア『Voetbal』は18日に「“10番”のポジションに6つのオプション」と見出しをうち、上田にも攻撃的MFとして出場の可能性があると主張。同選手を以下のように評している。

 「上田は自分の価値を証明すれば、前線に近いミッドフィルダーとして立派なオプションになる。スペースを見つける感覚に優れていることがサークル時代のプレーで証明されており、ヒメネスのまわりでプレーすることは可能だ」

 「ただフェイエノールトは上田をミッドフィルダーとして起用する場合、守備面でやや犠牲を払うことになる。ダブルボランチを配して、守備面のケアをする必要がある」

 古巣の鹿島や森保ジャパンでも、点取り屋としてピッチに立っている上田。サークル加入当初のトップ下起用がフィットしなかっただけに、オランダメディアによる展望は同選手や日本のサッカーファンにとって心配材料だ。