サガン鳥栖所属のケニア代表DFアンソニー・アクムは、今季ここまで明治安田生命J1リーグで出番なし。母国メディアが鳥栖での出場機会限定に疑問を投げかけるとともに、同選手の今後に警鐘を鳴らしている。
同選手はケニアやスーダン、ザンビア国内クラブでプレーした後、昨年6月に南アフリカのカイザー・チーフスFCを退団。およそ6か月の無所属期間をへて昨年12月に鳥栖へ完全移籍。しかし今季はここまでリーグ戦全試合でベンチ外であるほか、YBCルヴァンカップ・グループステージ3試合、天皇杯1試合の出場にとどまっている。
一方、ケニア代表では通算44試合に出場。FIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)のアフリカ予選でプレーしたほか、今年6月にも代表メンバー入り。親善試合2試合でフル出場するなど、昨年11月以降は出場機会を増やしている。
ケニアメディア『プラススポーツ』は、今月12日にアクムの現状を特集。「彼は鳥栖でのレギュラー争いに苦戦し続けている。J1リーグで10位に低迷しているにもかかわらず、まだリーグ戦でプレーしていない。6月18日のモールシャス戦を最後に、彼は公式戦でボールを蹴っていない」と綴っている。
その上で同メディアは「なぜアクムが十分なプレーをしていないのかはいまだに不可解」と切り出すと、「ケニア代表監督はワールドカップに出場するだけのチームを構築する中で、選手たちにコンスタントなプレーを求めている。鳥栖での出場機会限定が、アクムのキャリアを危険にさらす可能性がある」と指摘。間接的にではあるが、同選手に対して移籍を勧めている。
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