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元横浜FMオナイウ阿道にフランス2部移籍浮上。トゥールーズと契約延長拒否

オナイウ阿道 写真:Getty Images

 かつて浦和レッズや横浜F・マリノスなどでプレーしていた日本代表FWオナイウ阿道は、リーグアン(フランス1部)トゥールーズFC退団に迫っている模様。Jリーグ復帰待望論も沸き起こる中、フランス2部リーグ所属クラブが同選手の移籍先候補にあがっているようだ。

 オナイウは2021年7月に横浜FMからトゥールーズへ完全移籍。加入1年目の2021/22シーズンにフランス2部リーグで2桁ゴールをあげたものの、昨季以降はスタメンでの出場機会が減少。今季開幕前の練習試合でゴールを決めるなどアピールを続けていたが、今月13日のリーグアン今季開幕節・ナント戦でベンチ外となっていた。

 トゥールーズの専門サイト『Les Violets』は今月14日に「オナイウは試合では明らかな限界を示しており、今やタイス・ダリンガやフランク・マグリのレベルには遠く及ばない」と、同選手の序列についてリポート。トゥールーズと来年6月まで契約を残す中、他クラブからオファーが届いている現状を伝えていた。

 するとフランス2部ASサンテティエンヌの専門サイト『peuple-vert』が16日になって「サンテティエンヌはオナイウの獲得に興味を持っているクラブのひとつだ」と報道。これによると、同クラブはリーグ戦開幕から2試合黒星という現状をうけて、前線の強化に動いているという。

 またトゥールーズはオナイウ獲得時、横浜FMに移籍金として70万ユーロ(当時約9100万円)を支払ったとみられている。それだけに『Les Violets』は「トゥールーズとしては、移籍金を回収したいなら今が売り時だ」と綴っている。

 サンテティエンヌはリーグアンを10度制した古豪。2003/04シーズンの2部優勝以降、15年以上にわたりリーグアンの舞台で戦ってきたが、2021/22シーズン終了後に2部降格。昨季は首位ル・アーブルから勝ち点22差の8位に終わっていた。

 なおトゥールーズ退団の可能性は、今年6月にもフランス紙『ラ・デペチュ』も報じていた。これによると、トゥールーズのダミアン・コモリ会長は選手本人と今後について話し合ったことを明かした上で、以下のようなコメントを残していた。

 「オナイウに関しては、契約延長の交渉はしていない。彼は私に『残りたい』と言ったが、契約延長は考えていないようなので、『問題ない、喜んで』と伝えたんだ」