かつてMFアンドレス・イニエスタとともにヴィッセル神戸でプレーしていたトーマス・フェルマーレン氏に、U21ベルギー代表監督就任の可能性が浮上。日本人選手を多く擁するベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)からの監督就任打診を拒否していたことも明らかになっている。
フェルマーレン氏は2019年7月から2年半にわたり神戸でプレーした後、昨年1月22日にインスタグラムを通じて現役引退を表明。引退後はベルギー代表のアシスタントコーチとしてロベルト・マルティネス前監督を支えていたが、マルティネスはFIFAワールドカップ・カタール大会後に監督を退任。今年2月にドメニコ・テデスコ氏が代表指揮官に就任した後に退団。数カ月間にわたりフリーの身である。
一方、U21(U22)ベルギー代表は今年3月の国際親善試合でチェコ代表に引き分けた後、大岩剛監督率いるU22日本代表を3-2で撃破。しかし今年6月のUEFA U-21欧州選手権ではポルトガル代表、オランダ代表、ジョージア代表と同居したグループリーグで1分2敗に終わり、グループリーグ敗退という結果に。ベルギーサッカー協会(KBVB)は大会後にジャッキー・マタイセン監督を解任している。
ベルギー紙『Het Nieuwsblad』の報道によると、U21ベルギー代表次期監督の公募が今月9日までである中、フェルマーレン氏をはじめ多くの指導者がKBVBに書類を提出したとのこと。同氏はすでにKBVB幹部と会談するなど、水面下での動きを勧めているという。
ただ一方で、フェルマーレン氏はイギリス人の妻や息子とともに、今もロンドンで生活しているとのこと。監督としての指導歴がないこととあわせて、U21ベルギー代表監督就任にむけての障害となる可能性があるという。
なお『Het Nieuwsblad』はフェルマーレン氏に対するベルギー国内クラブからの関心も報道。「ここ数カ月でSTVVやKVコルトレイクなど、複数のベルギー1部クラブが彼に問い合わせた。しかし彼はベルギー国内クラブでの指揮に興味を示さなかったようだ」と綴っている。
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