伊藤洋輝「シュツットガルトは契約延長望むも…」アヤックスのオファー拒否に不満

　ブンデスリーガ（ドイツ1部）VfBシュツットガルト所属の日本代表DF伊藤洋輝は、オランダ1部アヤックス移籍が噂されている。そんな中、現地ではシュツットガルトと契約延長の可能性や選手サイドの意向が報じられている。

　アヤックス移籍の可能性については、同クラブが2度にわたり伊藤の獲得オファーを提示したものの、シュツットガルトはこれらを却下。シュツットガルトのアレクサンダー・ヴェーレCEO（最高経営責任者）は英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版のインタビューで、オファーが届いたことを認めた一方で放出に応じない姿勢を見せている。

　ただ『スカイスポーツ』の報道によると、伊藤はアヤックス移籍を望んでいる模様。両者は2028年6月までの5年契約締結で合意に達したとみられている。

　ドイツ誌『ビルト』は8日に「シュツットガルトは伊藤との契約延長を検討している。現在、両者の契約期間は2026年6月までだ」と報道。新契約の内容について「3000万ユーロ（約47億円）の契約解除条項を盛り込もうとしているが、伊藤は設定額が高すぎると考えている。両者が合意に達するかどうかには疑問が残る」としている。

　また同誌は「伊藤はアヤックスからのオファーが拒否されたことに失望している。アヤックスのスベン・ミスリンタットFD（フットボールディレクター）と再会することを望んでいる」とリポート。シュツットガルトがアヤックスから2度にわたりオファーを拒否したことにより、現所属クラブと関係悪化の可能性を指摘している。

　ミスリンタット氏はかつてシュツットガルトのスポーツディレクターとして、MF遠藤航や伊藤ら日本人選手を獲得。今年4月にアヤックスのFDに就任している。そのアヤックスはオランダ1部リーグを28度制した強豪。昨季は首位フェイエノールトから勝ち点13差の3位と、今季のUEFAヨーロッパリーグ・プレーオフ出場を決めている。