8月5日~6日にかけて行われた、2023明治安田生命J1リーグの第22節。7月17日から31日までの中断期間明けとなった今節、各地で激闘が繰り広げられた。
上位勢では名古屋グランパス(3位)がアルビレックス新潟(14位)に1-0で勝利。浦和レッズ(4位)と戦った横浜F・マリノス(2位)が0-0の引き分け。一方、ヴィッセル神戸(1位)は横浜FC(16位)に0-2で敗戦となった。
下位勢では神戸を下した横浜FCをはじめ、柏レイソル(17位)、湘南ベルマーレ(18位)も勝利を収めており、優勝および残留争いには今後まだまだ波乱の展開が待ち受けていると思わせる展開に。
ここでは、そんなJ1第22節で活躍した選手たちを、ベストイレブン形式で紹介していく。
GK:ソン・ボムグン(湘南ベルマーレ)
現在最下位と苦しむ湘南ベルマーレは今第22節でサンフレッチェ広島と対戦。後半開始早々に挙げた1点を守り抜き勝利を収めている(1-0)。広島の決定機も複数作られたこの試合では、守備陣の高い集中が目立った。中でもGKソン・ボムグンは、幾度となく打ち込まれるシュートに反応し得点を許さず、最終盤では至近距離からのヘディングシュートを弾き返すスーパーセーブを見せるなど、気迫あふれるプレーで無失点勝利に貢献した。
DF:藤井陽也(名古屋グランパス)
国立競技場での開催となった、名古屋グランパスとアルビレックス新潟の第22節。上位2クラブを追いかける3位の名古屋が1-0で勝利を収めた。無失点勝利を飾った名古屋で、堅守の一角を担い前線でも見せ場を作っていたのがDF藤井陽也だ。守備では素早いカバーリングやシュートブロックでゴール前の壁として立ちはだかり、攻撃では前線での高いキープ力を披露。上位との勝ち点差を縮める勝利に貢献した。
DF:舘幸希(湘南ベルマーレ)
サンフレッチェ広島を相手に、2023シーズン初となる無失点勝利を挙げた今第22節の湘南ベルマーレ(1-0)。守備陣の仕事量も多かった中、DF舘幸希は終始高い集中力を見せていた。冷静かつ粘り強い対応力で突破を許さず、身体を張ったシュートブロックでゴールを死守。他の下位勢も勝利を収めたため勝ち点差は縮まらなかったが、中断明けのシーズン後半、最高のスタートを切ることに成功した。
DF:エンリケ・トレヴィザン(FC東京)
試合開始早々、MF松木玖生のゴールで幸先よく先制した今第22節のFC東京。しかし、その後はセレッソ大阪の猛攻を受ける場面も多く、勝利への道のりは決して簡単なものではなかった(1-0)。そんな激しい攻撃に対して、DFエンリケ・トレヴィザンは最後の最後でゴールを許さないプレーを数多く披露。90分にわたり高さと強さ集中力を保ち、再三送り込まれるクロスボールを弾き返し続けて連敗阻止に貢献した。
MF:井上潮音(横浜FC)
J1残留争いから抜け出すためにも、中断明けは勢いをつけたい横浜FC。ホームであるニッパツ三ツ沢球技場に首位ヴィッセル神戸を迎えた今第22節は、2-0で見事勝利を収めた。長い時間ボールを握られる難しい展開の中、MF井上潮音は古巣神戸を相手に高いパフォーマンスを発揮。中盤でのつなぎはもちろん、華麗なミドルシュートで先制点も挙げ、少ないチャンスを活かす技術と勝負強さで勝利を呼び寄せる原動力となった。
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