元ガンバ大阪所属選手の日本代表FW中村敬斗は、ステップアップ移籍が噂されながらも依然としてオーストリア1部LASKリンツに在籍。現地では、リーグアン(フランス1部)LOSCリール移籍破談の可能性が報じられている。
中村の新天地については、フランスメディア『Sport』が今月17日にリール移籍の可能性を報道。ブンデスリーガ(ドイツ1部)アイントラハト・フランクフルトやプレミアリーグ(イングランド1部)リバプールも移籍先候補にあがる中、リールのオリビエ・ルタン会長は同選手に対する関心を明言。フランスメディア『フット・メルカート』も先月25日に「リールが争奪戦で優位に立っている」と伝えていた。
一方でリンツの会長は、先月末の今季オーストリア1部リーグ開幕戦後のインタビューで「一部の選手には、一定の移籍金額を設けている。(中村については)我々は非常に高い代償をまだ勝ち取っていない」とコメント。中村の獲得を狙うクラブから適切なオファーが届いていない現状を明かしていた。
しかしフランスメディア『score』は今月4日に「中村はリールのプロジェクトへ参加することに強い意欲を示していたが、移籍交渉は保留状態だ」とリポート。同クラブのEU圏外枠がすでに埋まっていることを背景にあげている。
また同メディアは、EU圏外選手のひとりであるカナダ代表FWジョナサン・デイビッドの去就にも注目。これによると、デイビッドは現行契約が来年6月までであり今夏リール退団が噂されていたが、一転して残留に傾いているという。
なお中村はオーストリア1部リーグ開幕戦で先発出場も、ハーフタイムで途中交代。今月1日に公開練習ではチームメイトよりも早めにトレーニングを切り上げているほか、リンツ指揮官は「彼は膝に問題を抱えている。(練習を早く切り上げたのは)純粋に予防措置だ」とコメント。移籍報道が飛び交う中、コンディション面で不安を抱えている。
欧州で活躍する日本人選手の移籍では、昨季までフランクフルトでプレーしていたMF鎌田大地がラツィオへ加入。同選手は当初ミラン移籍で合意と報じられていたが、ミランの幹部交代やEU圏外枠の割り当てなどにより破談に終わっていた。
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