Jリーグ ジュビロ磐田

磐田FW後藤啓介を誹謗中傷。仙台サポがジャーメイン良のSNS投稿荒らす

後藤啓介 写真:Getty Images

 ベガルタ仙台は今月6日に明治安田生命J2リーグ第29節・ジュビロ磐田戦を控えている。両クラブの前回対戦で、磐田所属FW後藤啓介のゴールパフォーマンスに対する抗議を目的とした仙台サポーターのバス囲みが問題となっただけに、SNS上で同選手に対する誹謗中傷メッセージが寄せられている。

 今年6月11日にユアテックスタジアム仙台で行われた一戦では、ブーイング等仙台サポーターの行為に不満を抱いていた後藤がゴール直後、両手を耳に当てるパフォーマンスを披露。これに立腹した一部の仙台サポーターが試合後に磐田のチームバスを包囲。仙台はバス囲みが威嚇行為にあたるとして、サポーター22名に無期限の入場禁止処分を通達している。

 両クラブの再戦を数日後に控える中、磐田所属FWジャーメイン良は先月29日のいわきFC戦で決勝ゴールをあげるなど好調を維持。同選手は自身のインスタグラムアカウントにいわき戦ゴール直後のシーンをアップすると、「+3」と投稿するなど喜びをあらわにしている。

 しかしこのジャーメイン良の投稿に、ベガルタ仙台ファンを名乗る人物が反応。当該人物は「磐田落ちたな」と揶揄したほか、後藤に対する誹謗中傷メッセージを投稿している。

 Jリーグでは誹謗中傷投稿が度々問題となっており、今季もここまでガンバ大阪やアビスパ福岡など複数クラブが声明を発表。法的措置を講じる構えを見せるなど、ファン・サポーターに注意を呼びかけている。

 なお仙台は今月1日、先月までにホームゲームに来場されたJリーグID登録のファン・サポーターから寄せられた一部の質問や意見を紹介。「ファン、サポーターのみなさまからのご意見に対する改善内容について」と題してクラブ公式サイトに回答内容を掲載しているが、磐田戦後の事象に関する「当社の対応と今後の対応予定」を以下のように説明している。

 「今回の事象は法令にも違反する行為であり、当クラブは運営責任者として、ジュビロ磐田のみなさまをはじめ、関係業者のみなさま、ご心配いただいたみなさまに対して、深くお詫びいたします」

 「今回の処分は、入手した情報を基に、外部専門家のご意見も参考に、ビジターチームバス、ビジターチーム選手らに対する威嚇・侮辱行為、会場運営妨害行為等が特定できた個人を対象としており、今回の事象に関わった当事者以外が含まれることはありません」

 「今後も関与したサポーターの調査を続け、処分対象行為を行ったことが特定された場合は、追加で処分対象といたします。運営面での対応の不備により、みなさまにご迷惑やご心配をおかけしたことを十分反省し、様々な改善策を講じて、再発防止に努めてまいります」