Jリーグ ヴィッセル神戸

神戸退団イニエスタの起用法巡り議論白熱。J1首位で吉田孝行監督擁護も

アンドレス・イニエスタ(写真左)と吉田孝行監督(写真右) 写真:Getty Images

 ヴィッセル神戸を退団した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを密着撮影したドキュメンタリー番組「スポーツ×ヒューマン 永遠の“キャプテン”~アンドレス・イニエスタ~」が24日夜、NHKBS1で放送。視聴者が番組内容に対する感想をSNS上で綴る中、イニエスタを巡る吉田孝行監督の起用法に再び注目が集まっている。

 イニエスタは2018年夏にラ・リーガ(スペイン1部)バルセロナを退団して神戸へ加入。中心選手としてチームをけん引し、2019年には天皇杯優勝に大きく貢献していた。しかし昨年6月に吉田氏が神戸監督就任した後は出場機会が減少。コンディション不良もあり昨年8月から2か月間にわたり出番がなかったほか、今季もリーグ戦で4試合の出場。今月1日の北海道コンサドーレ札幌戦をもって、神戸を離れている。

 NHKで放送されたドキュメンタリー番組では、イニエスタと元日本代表FW三浦知良が対談。イニエスタとマネージャーが言い争う場面をカメラが捉えるなど、同選手の素顔に迫っている。

 そんな中、ツイッター上では「イニエスタの出場機会減少を理由に、吉田監督を批判するのは違う」といった意見が。神戸がJ1首位に立っていることから、イニエスタを積極起用しなかったことを支持する声が上がっているほか、「吉田監督にとって辛い役回り」と指揮官を思いやるファンもいる。

 ただ一方で「昨季はイニエスタがチームを立て直した」「今優勝争いできているのは、イニエスタのおかげ」と、元スペイン代表選手の貢献度を評価する声もある。

 なおイニエスタはラストマッチの札幌戦でスタメン出場。途中交代の際、札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督と熱い抱擁を交わしたが、左肩を軽く叩いた吉田監督の労いに反応しなかったことで注目を集めていた。