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元仙台シュミット・ダニエルのトルコ移籍に疑問噴出「高額年俸以外だと…」

シュミット・ダニエル 写真:Getty Images

 元ベガルタ仙台所属選手の日本代表GKシュミット・ダニエルは、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)の正守護神として活躍。トルコ1部MKEアンカラギュジュ移籍で合意に達したと報じられているが、現地ではトルコ移籍に懐疑的な見方もあるようだ。

 トルコメディア『ajansspor』は今月13日に「アンカラギュジュがシュミット獲得で個人合意」と報道。ベルギーメディア『Voetbal』は、アンカラギュジュがSTVVよりも高額の年俸を用意していることを伝えた上で「クラブ間交渉が進行中」としている。

 するとベルギー紙『HBVL』も15日、シュミットのトルコ移籍報道を特集。トルコ移籍のメリットを「STVVよりも高い年俸を受け取ることができる」と説明した上で「スポーツ面では、そこまで魅力的なオファーではない」と指摘。トルコ1部リーグで残留争いを強いられたアンカラギュジュが、同選手の新天地にふさわしくないとの見方を示している。

 ただそれでも選手本人は移籍を望んでいるとのこと。STVVも同選手の移籍実現にむけて協力する姿勢であるほか、『Voetbal』は「STVVとシュミットの契約期間は来年6月までだ」と伝えている。

 アンカラギュジュは2011/12シーズン以降、1部昇格と2部降格を繰り返していうr。また2021/22シーズンに3度目となる2部リーグ優勝を果たして、1部リーグに復帰。2022/23シーズンは11位で終えているが、2部降格圏内の16位ギレスンスポルとは勝ち点2差だった。

 なおシュミットは2019/20シーズンからSTVVに在籍。正守護神として活躍する中、今季もベルギー1部リーグで31試合に出場し、8度クリーンシートを達成している。また昨年にはFIFAワールドカップ・カタール大会(カタールW杯)に参戦。先月のキリンチャレンジカップ2試合でも日本代表に招集されたが、出番はなかった。