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浦和GK鈴木彩艶、マンU移籍へ不安か。英記者「移籍期間終了間近まで…」

鈴木彩艶 写真:Getty Images

 浦和レッズ所属の日本代表GK鈴木彩艶には、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)の他にプレミアリーグ(イングランド1部)マンチェスター・ユナイテッド移籍の可能性も報じられている。ただ鈴木のユナイテッド移籍決定まで時間を要する可能性があるようだ。

 英紙『マンチェスター・イブニングニュース』は今月8日、ユナイテッドのゴールキーパー陣について「ダビド・デ・ヘアにつづいてディーン・ヘンダーソンを放出する可能性が高い。アンドレ・オナナのバックアッパーとして日本市場に参入。鈴木を獲得しようとしている」とリポート。

 インテル所属GKアンドレ・オナナの獲得が近いと報じられる中、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ記者は15日に「ユナイテッドは鈴木との契約に取り組んでいる。彼はバックアッパーとして3つの選択肢のうちのひとつだ。現在選手サイドとの交渉が行われている」とツイートしている。

 そんな中、イギリスの移籍専門記者であるディーン・ジョーンズ氏も鈴木獲得交渉の動向に注目。英メディア『ギブミースポーツ』のインタビューで、以下のようなコメントを残している。

 「明らかにユナイテッドには鈴木との関係がある。アンドレ・オナナに加え、もう一人ゴールキーパーを獲得することを検討しているはずだ。だが、ユナイテッドはゴーサインが出るまで待たなければならないかもしれない。鈴木の獲得は、おそらく移籍ウィンドウ終了に近い時期まで正式決定しないだろう」

 一方、ユナイテッドは先週ノルウェーに遠征。ゴールキーパーではトム・ヒートン、ネイサン・ビショップ、マテイ・コヴァルの3選手が遠征メンバーに名を連ねている。

 2023/24シーズンの正守護神、バックアッパー1番手候補が不在であるだけに、『ギブミースポーツ』は「ユナイテッドはこうした選択肢を抱えたまま新シーズンに臨むことを望んでいない」と、プレシーズントレーニングにおける不安材料を指摘している。

 鈴木は2021年に浦和のトップチームへ昇格。同年にYBCルヴァンカップのニューヒーロー賞を受賞したほか、昨年7月のEAFF E-1サッカー選手権2022(旧東アジアサッカー選手権)決勝大会で日本代表デビュー。有望株として期待されているものの、今季はここまでリーグ戦で出番がなく、ルヴァン杯5試合でプレー。昨季につづき、GK西川周作から正守護神の座を奪えていない。