FC東京は今月12日開催の天皇杯3回戦で、東京ヴェルディを撃破。東京ダービー開催1週間前にFC東京からV・ファーレン長崎へレンタル移籍中であるGK波多野豪の発言が話題を呼んでいただけに、同選手にむけた横断幕に関するFC東京公式ツイッターアカウントの投稿に注目が集まっている。
FC東京下部組織出身の波多野は、今月5日開催の明治安田生命J2リーグ第24節東京V戦後、長崎の広報カメラに向かって興奮気味にスペイン語で「ここはオレの家!ノーヴェルディ!FC東京、オレの家!」と発言。しかし長崎は同選手の様子を捉えた動画を公式ツイッターアカウントから削除していた。
また7日にはクラブ公式サイトを通じて声明を発表。「東京ヴェルディに関係される皆様に不快な思いをさせてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。本件を受けて本人へ厳重注意をするとともに、選手・スタッフへの注意喚起、クラブ公式SNSの運用においても敵味方問わず相手に対するリスペクトの気持ちを大切に運用するよう改めてまいります」としている。
一方で、多くのFC東京サポーターは波多野のメッセージに感謝。東京ダービー当日には「豪の想いは受け取った」「No Verdy!! FC Tokyo mi casa!!」と書かれた横断幕も設置されている。
すると試合後、FC東京の公式ツイッターアカウントでは「Mi CASA F.C.TOKYO!!」という言葉とともに、横断幕前でMF松木玖生とMF安部柊斗が叫ぶシーンをアップ。「今は長崎のためだけに戦う熱くbigなGKに届け」というハッシュタグ付きのコメントも添えられている。
この投稿には、松木と安部に対する感謝のメッセージが寄せられているほか、波多野に対するFC東京の粋な計らいと捉えるFC東京サポーターや長崎サポーターもいる。
ただ一方で長崎が波多野のコメントで謝罪していたことを理由に「投稿内容が不適切」という指摘も。対戦相手に対するリスペクトを求める声が上がっているほか、投稿削除を予想するSNSユーザーも見られる。
なお今回の東京ダービーでは、一部のFC東京サポーターによる花火や発煙筒などの禁止物持ち込みが問題視されている。試合内容以外の部分に対する関心度が高まったこともあり、外野から厳しい視線が注がれていることは確かだ。
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