Jリーグ ヴィッセル神戸

元神戸・C大阪ダンクレーが母国クラブ退団巡り訴訟。アジア移籍示唆も

ダンクレー 写真:Getty Images

 かつてヴィッセル神戸やセレッソ大阪でプレーしていたブラジル人DFダンクレーは、現在フリー。アジア移籍の可能性が取りざたされる中、今年4月まで所属していたブラジル国内クラブを提訴したと現地で報じられている。

 ダンクレーは2019シーズンから2年間にわたり神戸に在籍したほか、2021シーズン前半戦をC大阪でプレー。2021年6月からサウジアラビアのアル・アハリでプレーしていたが、昨年7月に退団。数か月間の無所属期間をへて昨年12月にブラジル2部ECヴィトーリアへ復帰していた。

 しかしブラジルサッカー連盟(CBF)のデイリーニュースレターは今年4月19日、契約解除によるダンクレーのヴィトーリア退団を報道。本人は翌月にブラジルメディア『ランセ』のインタビューで「アジアの3か国から僕に連絡があったよ。日本とサウジアラビアでプレーしてきたわけだから、もちろん他の国のクラブも興味を持つだろうね」

 「近いうちに、自分の将来を決めたいと思っている。ブラジルに残るのも悪くないけど、また海外でプレーできると思っているんだ」と、海外再挑戦への意欲を見せていた。

 ブラジルメディア『Futebol Bahiano』が今月下旬に伝えたところによると、ダンクレーはヴィトーリアとの契約解除を巡り、クラブを相手取り訴訟を起こしたとのこと。ただ同メディアは「訴訟の価値は明らかになっていない」と具体的な内容に触れていない。

 なおダンクレーはヴィトーリアだけでなく、アル・アハリとの間にも問題を抱えていた模様。中東メディア『Erem News』は今年3月、アル・アハリが正当な理由なくダンクレーの契約を解除していたと報道。国際サッカー連盟(FIFA)はアル・アハリに対して、675万ドル(約8億8000万円)の罰金支払いにくわえて補強禁止処分の決定を下すという。