FW遠野大弥(川崎フロンターレ)
川崎フロンターレのFW遠野大弥。身長166cmの小兵も、JFLからキャリアをスタートした1人である。
藤枝明誠高校で2017年に全国サッカー選手権に出場したがプロからのオファーはなく、進学してサッカーを続けようとしていたところ、JFLのホンダFCからオファーがあり入団。正社員として働きながら3年間プレーすると、2019年度の天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)でチームのベスト8進出に貢献。この活躍が川崎フロンターレから見出され2020年に加入。同年、期限付きで移籍したアビスパ福岡をJ1昇格に導き、翌2021年から川崎へ復帰。
両足から放たれる強烈なシュートや細かなボールタッチでチャンスに絡む能力に長けており、ウイングやインサイドハーフとしてもプレーできるユーティリティ性も強み。強豪チームの川崎においても重宝されている。
MF榊原彗悟(横浜F・マリノス)
MF榊原彗悟は、JFLから一気にJ1のチャンピオンチームへと大幅な飛び級を達成した珍しい選手だ。
中学生の頃から横浜F・マリノスのジュニアユースで育ち、高校時代には背番号10を背負って2018年にJリーグユース選手権大会で日本一を達成、大会MVPに輝いた。しかしトップチームへの昇格には至らず、大学や海外クラブへの練習参加などを経て、2019年にJFLのラインメール青森に入団。入団から3年目となる2021シーズン終了時、横浜FMからのオファーが届く。
2022シーズンから横浜FMの所属となったが、この年は期限付き移籍という形で青森でプレーし、2023シーズンから名実ともに横浜FMの一員となった。足元の技術やセンスは抜群で、この大躍進が新たな成功例となるか注目したい。
FW鈴木孝司(アルビレックス新潟)
相手との駆け引きを重視するベテランストライカーのFW鈴木孝司。
2012年に法政大学から当時J2所属の町田ゼルビアに入団。この年、リーグ最下位となった町田はJFL降格となった。翌2013シーズン、JFLでの戦いを強いられた鈴木は15得点を挙げ、チームのJ3昇格に大きく貢献。この年の「JFLベストイレブン」を受賞した。翌2014シーズンには19得点を挙げ、J3の得点王に輝いた。
町田のJ2昇格に貢献するなど目覚しい活躍を見せていたが、2016年8月に左アキレス腱を断裂し戦線から離脱。その後も再断裂に見舞われるなど不運が続き、結果も出せないまま契約満了で町田から退団した。2019年、J2に昇格したばかりのFC琉球にトライアウトを経て加入した鈴木は、ここで完全復活を遂げる。シーズン序盤にリーグ最多得点をマークし月間MVPを獲得すると、その後も得点を重ね、シーズン途中の8月にJ1のセレッソ大阪へと移籍。初のJ1挑戦となった。
2021シーズンに移籍したアルビレックス新潟(当時J2)は、翌年リーグ優勝してJ1へ昇格。センターフォワードとしてチームの昇格に貢献した。
今シーズンは第18節(6月24日)のここまで14試合出場1得点と得点数は伸びていないが、前線で起点となり献身的な守備をみせるなど、貢献度は決して低くない。
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