Jリーグ V・ファーレン長崎

長崎カリーレ監督残留へ。契約解除金高額でブラジル1部サントスが招聘断念

ファビオ・カリーレ監督 写真:Getty Images

 V・ファーレン長崎のファビオ・カリーレ監督には、ブラジル1部サントス行きの可能性が報じられていた。しかしサントスが同監督の招へいを断念。少なくとも今季いっぱい長崎を率いる見込みとなった。

 サントスは今季ブラジル1部リーグで3勝4分4敗と13位に低迷。成績不振により、今月下旬にオデア・ヘルマン監督を解任すると、ブラジルメディア『グローボ』が「サントスはカリーレに接触した」と報じていた。

 ただ一方で、ブラジルメディア『UOL』は「彼と長崎の契約期間は2024年12月までだ。現行契約には、契約終了までの給与と同額の契約解除金が設定されている」と指摘。するとサントスは24日、パウロ・トゥラ氏の招へいを公式発表している。

 またブラジルメディア『istoe』は、サントスが現長崎指揮官を招へいしなかった背景について「サントスにとって、カリーレ監督がサントスのやり方をすでに知っているという事実は重要だった。それにサントスの会長は、昨年にカリーレ監督を解任したことが最大の後悔のひとつだと何度も認めていた」

 「しかし、カリーレ監督が長崎と2024年末までの長期契約を結んでいること、高額な契約解除金の存在により、招へいがほとんど不可能だと判断した」と解説している。

 カリーレは2017シーズンにコリンチャンス指揮官としてブラジル1部リーグを優勝したほか、2021年9月から昨年2月にかけてサントスを指揮。昨年6月から松田浩氏の後任として長崎を率いている。また長崎は今季ここまでリーグ戦で11勝5分6敗。首位FC町田ゼルビアから勝ち点9差の4位につけている。