かつて横浜F・マリノスを率いていたアンジェ・ポステコグルーは、セルティック指揮官としてスコットランド1部リーグ連覇とスコットランド3冠を達成。今月6日にプレミアリーグ(イングランド1部)トッテナム・ホットスパーの指揮官に就任している。そんなポステコグルーの采配を、浦和レッズ元監督のリカルド・ロドリゲス氏が絶賛した。
ポステコグルーは2018シーズンから2021シーズン途中まで横浜FMを指揮。2019年にJ1優勝を成し遂げたほか、同年7月にジョゼップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティと対戦している。また2021年6月にセルティックの監督に就任すると、日本代表FW古橋亨梧やMF旗手怜央ら計6名の日本人選手を指導している。
浦和の監督時代に横浜FMと対戦したリカルド氏は、グアルディオラ監督と比較しながらポステコグルーを評価。英紙『ミラー』のインタビューで以下のようなコメントを残している。
「グアルディオラが横浜FMと対戦するために来日したとき、(当時横浜FMを率いていた)ポステコグルーについてよく話していた理由が分かる。監督の仕事をやる上で、勝ち方だけでなく、サポーターに与える感情も大事なんだ」
「横浜FMでの仕事ぶりは、かなり良かった。監督就任1年目はベースを作るのに時間がかかったが、2年目は本当にすばらしかった。1試合平均で2ゴール以上奪い、ポゼッションスタイルを確立した。メンタリティーやプレーの仕方も変えたんだ」
「セルティックでもタイトルを獲得しているけど、印象的だったのは戦術面だ。バルセロナを率いていた時のグアルディオラに似ている。つねにボールを回収して攻撃を続ける」
ポステコグルーがプレミアリーグでの実績がないだけに、今回のトッテナム監督就任には、英国内の一部から懐疑的な声が上がっている。それでもリカルド氏は「ポステコグルーはトッテナムと4年契約を結んでいる。(チームを完成させるまで)時間は与えられるだろうし、私は彼がトッテナムで成功すると確信しているよ」と語っている。
なおリカルド氏は昨年11月に浦和監督を退任すると、スペインへ帰国。今年1月からプレミアリーグをはじめ数試合を視察しているほか、先月6日開催のAFCチャンピオンズリーグ決勝2ndレグ・アル・ヒラル戦では埼玉スタジアムに駆けつけていた。また一部報道によると、同氏はアルベル・プッチ・オルトネダの後任としてFC東京監督就任の可能性があるという。
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